ワケアリ
ビーチ
Tune-up Guitars



秋も目前ですが、みなさんのご意見が聞きたいです。 05-08/27 記
 チューンナップ・ギターズに関するアンケートにご協力下さった皆様には感謝<(_ _)> 8月中アンケート受け付け、頂いた内容についてあらためてHP上で発表致します。
 更に、最近こんなご意見も何名かの方々から頂いているのですが、みなさんはどう思われますか?
「t.m.p Tune up の素晴らしさをもっと手頃に入手できるように燻煙処理を主体としたベーシック・チューンナップのシリーズがあっても良いのではないでしょうか? ピックアップ・アッセンブリーなどパーツはそのままで、サークルフレッティング化もせずに燻煙と木部の設定変更のみで鳴り自体を強化した内容で値段も15万以内で購入可能なモデルがあったらいいのですが・・」 と言った同じような内容のご意見です。
 趣旨はよ〜く理解できますね。でも私が少しだけ気持ちの中で引っかかるのが皆さんの多くが「ブランドも元のまま、ハードウェアも殆どオリジナルパーツのまま」で本当に満足して下さるのかな?と言う点です。
 たぶん提案者の皆さんは「後からグレードアップすることも可能なのだから取りあえずベーシック・チューンされたギターがなるべく安い値段で入手できるのは嬉しいことだ」とおっしゃるのでしょうね、違いますか?
 まあ、皆さんが喜ぶのならやってみようとは思うのですが「判らないことは確かめてみよう」と言うのが私のスタイルなので直接皆さんのご意見を求めます。取りあえず、およそ15万円という価格設定で施せる作業を大まかですが挙げておきますね。(ベースとなる楽器の入手コストは4〜5万として)
*セミアコ・フルアコ系は入手コストと燻煙時のアッセンブリーの取り外し&再セット自体でコストが嵩むので対象外。
 1)燻煙処理 16h×2セット=32h
 2)ネック&ボディ塗膜ファイリング
 3)フレット・ファイリング&ナット調整
 4)ネック仕込み変更
 5)テンション・バランスドペグに変更 & 全体調整 
 ◇以上が再塗装処理を施さないことを前提にした可能な限りの作業内容でしょうね。勿論、これだけでも元の「鳴り」とは「別格の鳴り」に変化しています。
 いかがですか? 上記を踏まえてのご意見やご感想をお待ちしてます。m(_ _)/

予約受付スタート:CT-ST/FJ+CN/2TS 05-8/28 Sold out
◇写真は9月に完成予定のチューンナップ・ストラトです。
 ボディは80'sのFJ製バスウッド3P、2TSカラーです。このバスウッド・ボディも暫くtmp工房で夏休みを過ごしておりましたが先日、塗膜ファイリング〜燻煙処理工程を終えてデビュー準備が整いました。
ネックはカスタム専用のバイオリン・クオリティの柾目メイプルの理想的なネックです。控えめなトラ目が美しい材でもあります。このレベルの材をチューンナップ・ギターに採用するのは正直申しまして迷いましたがボディ材自体が非常に良質のバスウッドでしたし、ボディ材と組み合わせるネックそれぞれの固有振動数が、ある特定な相対値にないと私は組み合わせませんが、今回の両者はとてもいい相対値でしたのでいっしょにさせました。@「ある特定の相対値」に尽きましては・・ヒミツです。(^o^)/
 このストラトの様に私が度々バスウッド材を採用するには大きな理由があります。それはバスウッドがアルダーやアッシュ材に比較して周波数帯域が低い位置に在る為にローエンドが豊かで更には決して耳に付く音や響きが出にくい為にピーキーなサウンドとは逆の非常にフラットな安定した倍音の出方がするからです。
そして強めのピッキングに対して「いい感じ」で歪んでくれるのが魅力なのです。正にナチュラルな歪み音です。そのキャラクターはバスウッド材が新しいうちは良い形で得られないのが難点でもあります。バスウッド材はおよそ15年くらい経過してから燻煙処理しますと、その良さが前面に出てくるのです。勿論、この単体のように20年近く経過したユーズド材はより鳴りやすい状態と考えていいです。しかし燻煙処理自体は私しか行っておりませんのでその意味ではミュージシャンもメーカーさんもカスタムビルダー連中も本当のバスウッド材の魅力を知らないまま、と言うことになりますね。
 具体的にはカールトンやロベン・フォードにストラトを作るとなったら迷わず私はバスウッドを採用しますね。指板はローズです。これがマーク・ノップラーがいつものストラトより太いサウンドでオーダーしてきたらあえてアルダーは使わずに堅めのバスウッド材にメイプル指板仕様で作ることにするでしょうし、その組み合わせならライ・クーダーにも向きますね。
 基本的にはカールトンやロベン・フォードのトーンニュアンスを好まれる方が日本人には多いですから本当はアルダー材よりバスウッド材の方がファンが多くても何ら不思議は無いのですが、実際には燻煙処理されたバスウッド材のサウンドは t.m.p FUN の方々しか知りませんからねえ〜 実際チューンナップ・ギターのベースとなるユーズドのストラトを探す際もアルダー仕様は山ほどありますが、バスウッド仕様のギターの方が圧倒的に数が少ないですから良質のバスウッド材の入手にはコストが掛かってしまいます。何本かのユーズド・バスウッド材仕様を入手して使えるレベルの単体だけを使う、と言った入手リスクがあるからです。アルダーのストラトですと、それこそ掃いて捨てる程、物が溢れてるんですけどね。また今回は最近私がよく行っているストラト・サーキット仕様で1番手前がマスター・ボリューム、2番目のトーンはフロント&センター用の共通トーンで3つ目はリヤーPU 専用のトーンと成っています。このサーキットにすることでより現代的なストラトのトーンバリエーションを可能に致してあります。
 また3Pボディと言うと「なーんだ一枚板どころか2Pでもないのか・・」と思われる方がまだまだ多い様子ですが、はっきり申しまして、それこそ「素人さん、いらっしゃい!」です。(^o^) バイオリンの様な幅も最大で20センチしか無い楽器でもセンター2Pでわざわざ製作するのは天然木で幅が10センチ以上もの間、同じ間隔で目が揃うことはそうそう無いことなんです。言ってみればその幅が育つ数十年の間、気候変動が無く毎年同じ気候の年月が何十年も流れることが滅多に無いからです。その結果、木目の間隔はバラ付きが生じて当然、同じ木材なのに部分部分で音の響きが異なるのです。ですからバイオリンのような小さな楽器であっても限られた地域の限られた場所に生育した10数センチ幅の材を真ん中で裂いて2枚接ぎするセンターブックマッチが一番理想となるのです。
 ましてやバイオリンより更に幅が30センチを超えるサイズのギターやベースに1枚板を使えば木取り上、木の真ん中の芯の部分と外周の表皮部分に近いところまで木取りが及びますから左右とセンターでそれぞれ響きの違いが出てしまう事が殆どなのです。バイオリンやコントラバスの様にバイオリンほど繊細ではなく、より周波数帯域が低い楽器であっても楽器のクオリティ・バランスにバラ付きが出易いのもそんな理由なのです。あのサイズで木目の整った材を採用すること自体、至難の業なのですから。言ってみれば、素人受けする仕様が「1枚モノ」であって素材クオリティがバランスしていれば、それこそ3Pや4Pでもあってもぜんぜん構わないのです。要は接ぎが何ピースであっても1枚の板材としてのクオリティこそが重要なのです。お解りいただけましたか?
 そんな訳で同じカスタム・チューンを施したストラトであってもバスウッド仕様の方が製作コストが嵩んでしまうので販売価格もアルダー仕様より高くなっています。と言うわけで t.m.p カスタム・ストラトにかなり近い仕様とレベルにある、この1本! このギターが30万以下なんて作った本人にも信じられない(^o^)
予約受付開始です。
主なスペック:
◇バスウッド3Pボディ/16h×2セット=32時間燻煙処理済み
◇t.m.p 製 Wカスタムグレード 22F/ローズFBーCFS仕様 Neck
     (ダブル・カスタムとはカスタムの中でも最上のグレードの意味)
◇テンション・バランスド・ロックペグ仕様
◇t.m.p 仕様 ハンドクラフト・ピックガード/ベージュ色+PUカバー&ノブ
◇t.m.p 仕様 シンクロ・トレモロ仕様 サドルのみ10.8P
◇ピックアップ・アッセンブリー オール・カスタム仕様マウント
 t.m.p 製クライオ・シングル×3 CTS-Pot   SW-Craft Jack   CRL-5Way-SW
 t.m.p 製クライオ・フラットケーブル配線&WEヴィンテージ・ワイヤー混合配線
◆販売価格(税込み/本体のみ)¥273.000 送料サービスします。

 

いんふぉめーしょん カスタムチューン・アンケートの実施 05/8/16 記
◇いや〜ジメジメ暑い日が続いております。湿度が高いために塗装作業すべてストップのままです。(T_T)
相変わらず自宅の庭で塗装を行う環境の t.m.p ですので天候次第なのです。お待ち頂いている方々には誠に申し訳ないっ!何とぞご理解を m(_ _)/
ところで、ご好評頂いております、カスタム・チューンナップシリーズですが、ここで一度皆さんの「このモデルの t.m.p チューンのギター/ベースが欲しい」と言う声を聴いてみたくなりましたのでご協力頂けませんか? 
メールにて、ご希望の メーカー、モデル/機種名、カラーリング、販売希望価格 、コメントをご記入の上お送り下さいませ。採用されたモデルを提案された方にはスペシャル販売価格での入手権、その他プレゼントを予定しております。勿論、アコースティック系もお待ちしてます。宜しくどーぞ。m(_ _)m

スペシャル処分品 CT-ST/M-SB Sold out
05-5/10完成 *05-08/12再販         →SPECはコチラ
◇以前に掲載させて頂いたチューンナップ・ストラトの予約者が予約金未納のまま3ヶ月経っても受け取りに現れませんので(-_-)キャンセル扱いとし、あらためてご紹介致します。
前回問い合わせ頂いき諦めて頂いた方々には大変申し訳有りません。今回、原価消却価格で販売させて頂きますのでどうかお許し下さい。 m(_ _)m どうか可哀想なこのギターをどなたか可愛がってあげてください。宜しくお願い申し上げます。<(_ _)>

税込み/本体のみ:¥199.500→¥138.600(送料サービスさせて頂きます)

お盆スペシャル!納涼バーゲン・セール  05-08/01 記


◇たまにゃー日頃の感謝を込めてバーゲンでもしてみよーかな〜夏だし、っと言うことで、下記のアイテムをスペシャル大放出します。 勿論、早い者勝ちですよ〜(^_^)/ 通常こんな値段じゃ出ませんからね〜
予約メールを一番早く下さった方が購入権獲得!

◇エントリーNo.1: FL-683 *1セットのみ
2000 年に10セットだけ限定製作販売した10センチフルレンジ・モデル。クラブ系の打ち込みサウンド再生には向きませんがR&B聴くには最高ですよ。タイトでブルージーなサウンドで8畳程度のスペースなら充分なパワーも備えています。ず〜っとサンプルとして1セットのみ残しておいたもので、多少のキズや塗装のクスミなどは有りますがサウンドはご機嫌ですよ。
販売当時の価格は1セットで税込み¥63.000でしたので、今回は1本の価格で半額!¥3.1500 どーだ!
しかもコストパフォーマンスに優れたUSA/バインパイア社のSPケーブルをオマケします。生ビール頼んだら枝豆がサービスで付いてきた感じ?(^o^) いいでしょ?

◇エントリーNo.2:CT-ST/ FJ -2TS  *1本のみ Sold out
ワケアリビーチに紹介済みのチューンナップ・ストラト(詳しくはワケアリの解説コーナー見てください)スタンダード仕様ですが、生粋ストラト・サウンドは本当に飽きませんね。工房の壁にいつも掛かっていたので工房に来たことが有る方にはお馴染みのギターです。ネック・グリップも細めの握りやすいラウンドグリップでオーソドックスないいストラトです。
今回は納涼バーゲンですから、鼻血覚悟の大奮発で税込み(本体のみ)¥147.000 しかも送料サービス
チューンナップ・ギターとは言え、t.m.p 製でこの値段 ま〜ず、ありえません。 m(_ _)/

◇エントリーNo.3:
Ampeg JET2 Model J-12T アンペグ・チューブギターアンプ *1台のみ
Sold out
これはですね、私がパーティ・バンドで使用する為に購入して、結局一度たりとも使うことなく(忙しくて暇無〜し)ず〜っと工房の片隅でスタンバイしてた可哀想なやつなので、どなたか可愛がってやってくださいませ。シンプルな回路でウオームでブルージーなサウンドのファンも多くアンペグでは人気のアンプです。
ヤフー相場では4〜5万みたいです。でもこれ、見た目のキズも少ない状態の良いユーズドを業者購入したままの未使用品ですから、たぶん軽くメンテナンスに出されれば完璧なコンディションになるでしょうね。
 現状渡し特別税込み価格¥36.000 送料サービスしましょう!
 ではみなさま、素晴らしき夏の日々をお過ごし下さいませ。m(_ _)/


もうすぐ完成・・CT-JB/Ti-MR 05-07/29 記

◇紹介する順番がバスウッドのプレシジョンと逆になってしまいましたが写真のジャズベースは仮セットアップ状態での[ CT-JB/Ti-MR ]で、しばらくの間、工房でグーグー寝てました。
 前回紹介致しましたプレシジョンと同じ昔のTokai 製のバスウッド・ボディで、限定生産品のラッカー塗装のメタリック・レッドです。非常によい素材なので t.m.p のカスタムJB用のネックをマウントして仕上げますので値段は少々高めですが、サウンドは値段の3倍くらいはいいですよ(^o^)/ かのモータウン・グルーブサウンドのジャズベース・バージョンって感じです。軽量ながらも音のコシとねばりは本物の60'S サウンド!ルックスもめったにお目にかかれない感じでしょ?
買ってくださる方は出来る限り弦は 050〜105 のセットで弾いてくださいね。m(_ _)/

仮セットアップ後の製作者とベースの会話から:
マツシタ:
どーよ、生まれ変わった気分は?
ベース:
あっ、ありがとうございます。感激ですっ!
マツシタ:
で、今後の意気込みと言うか、抱負を語ってみなさいよ。
ベース:
そ、そーすねえ、まず僕を買ってくれたやつに・・
マツシタ:
こらっ!「買ってくれたやつ」じゃないでしょ、お客さんだしキミにとっては新しいパートナー。
ベース:
そ、そーでした。
その新しい相棒に「本物のグルーブ」っつーやつをたーっぷり味合わせちゃるけん、おまえも根性 ば入れて弾き倒してくれっちゃ!って感じですばい!!
マツシタ:
ん?キミってどこの出身? 博多だっけ?? まあ、いいか・・。
主な作業内容とスペック:
◇燻煙処理:16h×2=34h
◇ボディ塗膜ファイリング
◇t.m.p 製 Rose-FB 20F/CF仕様Custom-Neck
◇スチールプレート(あえて古いモノ)+チタン製スパイラル・サドル仕様ブリッジ
◇リバース・タイプ・ペグ装着
◇t.m.p 製JB−PU マウント W/クライオ・フラットケーブル&配線
 CTS-POT SW-Crft/Jack
販売価格(税込み・本体のみ):¥241.500  送料サービスします。

Coming soon ! CT-ST/FJ-3TS Sold out & CT-PB/Ti-CR  05-07/25 記


◇写真のソファに横たわったストラトは早くも夏バテして寝込んでしまっている訳ではありません(^o^)/
以前に紹介した80's のFJ製の極上アルダー2Pボディに t.m.p 製カスタム用の21F(CFS)Rose-FB/Neck をマウントして仕上げるつもりのモデルです。ネックもカスタム専用の理想的なクオリティ材でキレイなトラ目も浮き出たもので製作自体は2003年だったと思います。ボディ材は理想的な目の詰まったアルダーで既に薄く塗膜ファイリング済みで鳴らない分けがない!って素材を今回は燻煙をダブルの72時間処理!私の人生の3日間がこのボディに費やされた計算です。(@o@)/  ですから今回はアッセンブリーも全てカスタム仕様で仕上げてやろうと思っています。どう考えても最上のクオリティのストラトになることは間違いないですね。
 今でしたらピックガードがベージュ1P、ホワイトパール4P、ベッコウ4P(全てt.m.p 仕様の手加工品)の中から選んで仕上げさせていただけます。勿論、ピックアップはクライオコイルのt.m.p 製で今回は特別にPUケーブルもカスタム専用の40's-WE製シングル・ワイヤー仕様です。これぞ極上のストラト!って音を保証致しますよ。   
販売価格(税込み/本体のみ):¥241.500 送料サービスします。

◇出ました出ましたよ〜最上のバスウッド材のプレシジョン・ボディが!80'SのTOKAI製です。既にtmp設定に変更加工して薄く塗膜ファイリング済み。もーちろん燻煙もたーっぷり!すっかり長年溜まったままの余計な水分とはおさらば!(^o^)/ ネックは現在CF化する為の作業中。その他のスペックはt.m.p 製クライオコイルのPBピックアップでサドルはチタン製スパイラルと言ったカスタムと同じアッセンブリーをマウントします。同じ材スペックのJBも(完売済み)素晴らしかったですが、このプレシジョンも最高のグルーブ・サウンドを生み出してくれるでしょう。「JB」は所有してるけど「プレベ」はまだ、って方に超おすすめ!
オールド・フェンダーの60's初期のこれぞプレシジョン!ってトーンで更にタイトにレスポンスしてくれることは材を叩いただけで明確ですし、当然サークルフレッティング仕様のネックですからアンサンブル中での存在感は別格品です。重量は軽いけどコシと粘りが魅力の極めつけの1本。ベーシスト諸氏!夏だからって遊んでる場合じゃありませんよ!マジで、これは買っときなさい!(^_^)  
販売価格(税込み/本体)¥231.000 送料サービス!


お知らせ: t.m.p Tune-up Violin 始めます  05-07/20


◇いよいよ梅雨も明け始めて夏本番ですね。夏男のわたくしは暑くなると余計に元気になります。(^_^)
 さて、 CCR-std が完成したことは既にみなさんご存じかと思いますが、実は私に取りましてはあのレベルのギターが完成出来たら、この道の技術屋としては「夏祭り・花火大会当日」に匹敵する喜ばしいことでありまして、今現在あのギターを誰も知らずとも評価せずとも一向に構わないのですが、ギブンソン社がレスポールや335、175、L−5、J−45/50、フェンダー社がストラト、テレキャスター、JB、PBと言った歴史的なモデルを開発/製品化したのに等しいレベルに CCR-std は在ると思っています。
 どこがですか?と思われても構いませんので説明は致しませんが手に取れば分かる方にはあのギターのすごさが「ジワ〜〜ッ」っとお解りになる筈です。自分がギター弾きで良かった・・と思っていただけるだけのギターなんです。もしあのギターが私以外の製作家が発表したとしても同じ技術屋として心からおめでとうを言うでしょうね。これをお読みになってる方の中に私のファンなる方がいらっしゃるなら「あのギターを所有せずして t.m.p やマツシタを語る無かれ」と申し上げておきましょうぞ。わははー(^o^)/
 で、話は本題です。そんな訳で技術屋として CCR-std なるギターを完成できたところで当の本人は逆にモチベーションが下がり始めたことに気づいたんです。後はオーダーを待って作るだけ。もうギターを新たに開発する必要は無いな、と思った瞬間のことです。私にはあのギターを量産して世界中に販売する力はありませんし、それは全くシステムの異なった作業ですしビジネス・ライン上で考えるべきことになってしまいます。
 それが分かっている上にビジネスに興味を持てない私はひとつの競技を終えてしまったアスリート達が味わうであろう満足感もあるのですが、同時に「何かが終わった」ような気もするのです。
でも、そこで立ち止まらないのが私のいいところなんでしょう。(^_^)今現在、私はバイオリンの構造研究に取り組んでいます。勿論、取りあえず音が出るまでに5年は掛かることは覚悟して「バイオリンを弾く」練習もスタートしています。そうです暇を見ては工房の片隅で「ギーコ、ギ〜コ」やっているのです。その為に安価ですが出来のよいストラディバリのコピーも購入しましたし構造研究用に中古のバイオリンも数本入手致しました。
 勿論、今からバイオリン製作家になろうと言うのではありません。(これ以上、専門職が増えたら逆に何も出来なくなってしまうからです)目標はバイオリンのチューンナップ方を確立しマスターするためです。t.m.p にはご存じの通り天下の宝刀「燻煙処理」があります。楽器の出来さえ良ければ燻煙処理したバイオリンはまたしても池に一石を投じるが如くの衝撃的な波紋を投げかけるに十分なポテンシャルをヴァイオリンという楽器に与えることが可能です。ですから私自身がバイオリンに触れ、その音の秘密に近づき、その音をコントロールするノウハウを身につける必要があるのです。それはもう始まっています。
◇写真は痛んだ指板を修正したばかりの中古バイオリンです。この後に燻煙処理に移行します。その他では駒や魂柱の整形やサウンドのコントロールを自ら掴むまで組み立ててはバラしてを繰り返してイメージした響きを得るためのノウハウ構築して行く予定です。
 たぶん5年もしたらいい線行き始めてるかもしれません。(^_^) そうしたら次はチェロで同じことをする予定です。勿論、楽しみながら行きますよ!(^_^)/ 
「人は自分を遊ばせてはダメです。学びながら楽しむのです」


Coming soon ! CT-iTL/FH-AB 05-7/14 記 Sold out
◇先日、Macが大クラッシュしましてご迷惑をおかけ致しました。m(_ _)m
 久々に更新させていただきます。とは言っても、現在梅雨のまっただ中ですから塗装が全く出来ませんので
 梅雨明けから作業再開予定の1本をご紹介致します。
 このボディは「インブーヤ」と申しまして「ブラジリアン・ウオルナット材」です。以前に私はシェクター&ムーンのチーフとして、コンポーネント・ギターの普及に力を入れていた時期がありますが(四半世紀も前!)当時、このインブーヤ材でストラトやテレキャスターを数本製作した記憶があります。
 この単体は国内でコンポ用に形状加工された物のようですが、加工からかなりの年月が経過していると思われ反りも出ていましたし加工も決していいとは言い難い単体でしたので、t.m.p 設定にするのにかなり手を入れる羽目になってしまいましたが、基本的に重量があるずっしりした材ですので狂いをすべて修正して材厚も落とした結果、ウエイトも落ちましたし問題なく素材の良さを充分引き出せる設定に仕上りました。
*写真はあくまで仮セットアップ段階の写真です。
 この材の特色は材種こそウオルナットなのですが、出てくる響きがホンジュラス・マホとウオルナット材をミックスしたトーンが得られることです。音のコシが重くタイトなサウンドなのですが、倍音も出やすいのです。リンバウッド(ギブソン名/コリーナ)に近いサウンドが出せるので私は好んで使う方ですね。
 ネックは80'sのフェルナンデス製の21Fメイプル1Pネックを、ヘッド形状、グリップ形状、指板Rも全て変更し、サークル・フレッティングに溝を切り直して CFSーNeckに作り替え、フレットもLPサイズのt.m.p の高硬度フレットを打ち込んで仕上げます。ブリッジ・プレートはフェンダー・ジャパン製、3連サドルはオクターブ対応のウィルキンソンのブラスサドルをマウントします。
 ピックアップ・アッセンブリーは全てt.m.p 製のクライオ・コイルのPaff とTL・リヤー仕様でまとめます。キャラクター的にはデビッド・スピノザやマイク・スターンなどに向きますね。タイトで濃厚なサウンドで下手なレスポールよりずっと太い音が出ますよ。勿論、ベックにも弾かせたい鳴きの1本。オールラッカーのうす〜い塗膜でアンバー(琥珀色)に仕上げます。
 はっきり申しまして、カスタムショップ系のギターが40万以上することを考えたら、このギターが40万以下で入手出来るのは安い買い物と言っても過言では無いでしょう。
さあ、世界中のカスタム・ギターさん達、「束になってかかってらっしゃい!」(^_^)/
ご希望の方はご予約メールでお申し込みください。
[CT-iTL/FH-AB] 主なスペック
◇Imbuia 2P Solid Body
◇Maple Neck/FB・250R (648ミリ設定)
(Circle Freting 21F)CF変更仕様
◇Smoke Dried/34h Body & Neck
◇t.m.p CRYO-Coil Paff&TL/R
◇Controls:MV/MT・3Way-SW
◇CRYO-Flat cable &WE-Vintage wire Circuit
◇All Lacquer Finish
販売価格(税込み本体価格):¥283.500  *送料サービスします。

お知らせ:ノントラスロッド・ネックの
順ゾリ修正について
 05-6/17記
◇現在、梅雨シーズン中なので燻煙処理も塗装作業もお休みの t.m.p ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 前回は主にエレクトリック・ギター&ベースのチューンナップに関して記載しましたので今回はアコースティック系、しかもネック補正用のトラスロッドがネックに設定されていないガット系ギターのトラブルネックの対処方についてお話でもしましょうか。
 たぶんクラッシックギターの所有の皆さんはノントラスロッド仕様であるが為にネックのソリによって弦高が高くなってしまって弾きづらい楽器を一度は手にされた経験がお有りではないでしょうか?もしかすると現在所有してるギターが正にその状態です、とおっしゃる方もいらっしゃるかと思います。実際殆どのガットギターは木部強度だけで弦張力に耐えているので少なからず順ゾリ気味ですし、その上ネックグリップ形状が悪かったりあまりに太すぎたり感じてらっしゃる方も多いことでしょう。名器と言われる数百万するガットの多くもその点では同じ様なものです。当然ベストな響きが得られるはずはありません。
  t.m.p は私がひとりで自宅の一室で行っている工房ですから設備もスペースにもゆとりがないためにスピーカーとエレクトリック・ギター系だけで手一杯な為にアコースティック・ギター製作を行ってはおりませんがチューンナップ作業はよくお受けしてます。
 先ほどの順ゾリ状態の楽器の所有者からも「何とかならないもんでしょうか?」と尋ねられるますが殆どの方が修正不可能と諦めていらっしゃる様子ですが、t.m.p では「問題なく直せるどころか製作当時よりも鳴りまくる状態でお返し出来ますよ!」とお応えしてます。 ガットだけでなく昔のマーチンなどもノンロッド仕様の為に同じ様なトラブルを抱えた物が多く見受けられますが問題なく直してしまいます。(^_^)v
 但し、よく誤解をされるのですが現在の私は修理は受けておりません。かつての私は確かに修理技術の確立も大事な仕事として、かるく千本以上行ってきましたが現在は卒業させて頂きました。あくまで t.m.p で私が行っているのは燻煙作業を前提とした「チューンナップ」です。楽器に鳴り響く条件をあらためて与えてあげる作業を 「t.m.p チューンナップ」と捉えてください。所詮一部だけをリペアーしても単体全体を理想的なバランスにする事は不可能に近いからです。
 
 では今回は大ざっぱに(俗に言う企業秘密的な内容なので悪しからず)ではありますが、ご紹介致します。
多くのノントラスロッド・ギターは弦を外しても指板上面が順ゾリのまま固まってしまっていることが殆どです。こんな状態のギター達は まーず、フレットを全て取り外してしまいます。
そして指板面をうつ伏せ状態で専用に作った治具に水平固定させます。
 その際、ネック自体があまりに強度が不足している単体の場合は少し逆ゾリ状態で固定します。
そしてその状態でネック裏に補強材を埋め込むための溝を加工します。(写真:#−1)
その溝に補強ブロックをニカワで接着固定します。(写真:#−2・3)補強材はローズやエボニーです。
接着が完了したら余分な補強材を削り、同時にグリップをスムースな形状に削り直します。(写真:#−4)
 この後、伝家の宝刀「燻煙処理」でございます。およそ30時間、煙に包まれた木部全体から余分な水分が抜け切り、材強度が2〜3割も向上し、終了後2〜3日寝かせたのちにネックにラッカー塗装を施し、乾燥後に手打ちでしっかりとフレットを打ち込んであげてます。そして新たな設定状態に合わせてブリッジ台座加工やナットやサドルの作り直しなど全体に理想的なバランス設定を施して作業は終了。
 元のダメネックは補強材と燻煙処理のお陰で、ちょっとやそっと力を加えたくらいではビクともしない強度に変化しておりますので作業前には弾きづらくデッドな鳴りしかしなかった本体に力強いレスポンスと豊かな倍音が加わり楽器全体が響き渡る素晴らしい鳴りに生まれ変わっています。
◇作業全行程には天候にもよりますが、およそ3〜4週間ほどは時間を頂きます。
費用はブロック材インサート作業+燻煙処理+再塗装+フレット打ち(指板修正込み)+台座&ナット&サドル加工など単体の状態により異なりますが目安として¥80.000〜です。
◇簡単に説明致しましたが実際には細かなノウハウに基づくハイテクニックな作業であることは言うまでもありません。間違いなく世界広しと言えど t.m.p でしか行えない作業であります。
私が死んだら誰も同じ作業は出来ませんのでご要望の方は私が存命中にど〜ぞ!(^o^)!

チューンナップ・おNEW完成  05-05/31
CT-ST/FJ-BY  Sold out
 以前にボディだけ紹介したフェンジャパのベック・モデル(バスウッド)を売約された方がカスタム製作品に購入変更されたことでこのボディがフリーになりましたので今回あらためてベック本人が気に入るように意識的にビルドアップしてみました。t.m.p のカスタム用の最上の材質のネックを太いグリップで仕上げ、パーツ全てがカスタム仕様の新品です。完全にベックのプレイスタイルにフィックスさせたフローティング・トレモロ設定で仕上げました。
 アームも専用に曲げ加工を施してあり、弦はお奨めの 011〜048 ゲージに合わせてダウン・リターン調整済みです。「ダウン・リターン調整」とは、どんなに激しくベンドしても一発アームをダウンさせればペグ調整せずにほぼ元のチューニングに戻ってしまう調整のことで私の得意技のひとつです。ベック本人が行っているようにプレイの中にアーミングを多用することでチューニングが保たれてしまうのです。コツは弦を張った時点でよ〜く弦自体を延ばしてやれば後はペグに触らなくてもチューニングOK!
ちなみに、2点支持トレモロはダイナミクスが減少しサウンドがフラットに均されてしまう為 t.m.p では採用しません。
 シンクロ・トレモロならではの表情豊かなアーミング・プレイが可能で良質なバスウッド材でしか得られないミッド・ローレンジの倍音がたいへん魅力的なモデルです。ピックアップもクライオ・コイル、配線材もお手製のクライオ・フラット・ケーブルとウエスタン・エレクトリック社製のヴィンテージ・ワイヤーと50'Sのシールド線の3種混合仕様のカスタム・アッセンブリーです。極上の1本。腕に覚えのある方、是非!
主な作業・スペック内容:
◇ボディ:燻煙32h〜 @塗膜ファイリング済み
◇ネック:CF・ローズFB/22F仕様250R  ベック・グリップ仕様
◇ピックアップ・アッセンブリー:t.m.p  カスタム・ピックアップ&カスタム・アッセンブリー仕様
◇コントロール:MV+Tone/#1(F&R専用トーン)+ Tone/#-2(リヤー専用トーン)
◇ブリッジ:フローティング・トレモロ/ダウンリターン調整済み
◇ペグ:テンション・バランスド 弦ロック・タイプ etc
販売価格:税込み/本体のみ ¥236.250 送料サービスしちゃいます。

CT-EP/AJ45 Sold out
 90'sのエピフォン製ラウンドショルダー・モデルです。合板仕様ですが燻煙処理でギブソンのJ-45/50タイプのトーンに近く仕上がっています。理想は指板上面角度修正/リフレットを行いブリッジ台座高さ変更をすべきですが、今回はフレット・ファイリングのみで仕上げてコストを下げてあります。購入者は現状のフレットがすり減った時点でご依頼下されば単なるリフレットでなく指板上面角と台座加工で設定変更を行うことでより太いサウンドにグレードアップ可能です。
 エピフォン・ヘッドに於けるペグ・ロケーションは2,5弦の位置を修正する必要があるのですがこの単体は修正済みですからオリジナル・モデルより全然テンション・バランスしてますしテーラー系のコリーンとした響きが魅力的なストローク・サウンドで非常に気持ち良く鳴ってます。こんな言い方したら申し訳ないですけど楽器屋さんに並んでる同等のモデルとは根本的な鳴りのレベルがぜんぜん違いますからね。
ちょっとボロなハードケース付きます。
主な作業・スペック内容:
◇燻煙処理:34h〜
◇ペグ・ロケーション変更&新品ペグ交換済み
◇ネックグリップファイリング済み
◇ナット&サドル:牛骨削りだし製作(オクターブ調整済み)
販売価格:税込み/HC 付き ¥105.000  送料サービスしちゃいます。

CT-TLS/BS-NT  Sold out
 前回紹介したバッカスのシンラインが6月中に完成する予定なのであらためてご紹介致します。
 結局、元々のネックが細身のグリップでしたので更にグリップをスムースな形状に整えた結果、薄厚のバードランド・タイプのグリップにまとめましたのでピックアップもフロントを t.m.p 製のクライオPAFFのカバード/ノーマルPP仕様で NY スタイルのプレイヤーを意識してまとめることにしたものです。
 この細身のグリップは手のひらがネック裏に触れず親指1本で手のひらを支持出来ますし、1Fでセーハしながら小指が5Fを割と楽に押さえられるメリットが有りますので分解コード展開や早いパッセージ・プレイもし易いのでジャズ的なアプローチに向きますね。今回はメイプル指板なので最終的なトーンを考慮してフロントのハムはあえてノーマル・ポールピース仕様です。セミホロウのボディとのマッチングによりウオームで艶やかなクリーントーンが魅力で L-5 系のサウンドが得られます。
主なチューンナップ仕様:
◇燻煙処理:34h
◇ネック:指板CF加工済み 
◇ネックグリップ加工:バードランド・グリップ/250R・FBR
◇ペグ:t.m.p 仕様/テンションバランスド・ペグ
◇ピックアップ:F/クライオ・PAFF&クライオTL/R
◇ブリッジ:サドルのみウィルキンソン・サドル
◇コントロール・アセンブリー:t.m.p 仕様クライオ配線/CRL-3Way -SW CTS/Pot & SW-Craft-Jack 
◇塗装:全体を塗膜ファイリング(0.2〜0.3ミリ厚仕上げ)
予定販売価格:¥199.500 共に送料サービスします

お手持ちの楽器の t.m.p チューンナップに関しまして: 05-5/15記

◇最近、毎週1本程度の割合で所有する楽器のチューンナップ作業依頼を全国各地から頂き、楽器が届いております。 m(_ _)/ 
 私自身、再三HP上で呼びかけておりますように次から次へ新しい楽器を求めるのではなく、まずはお手持ちの楽器を生涯大切に所有し続けたい、と思えるレベルまでチューンナップすることをお奨めしておりますが、それは私が過去に於いてプロミュージシャンの楽器には当然のようにしてきたことです。今でも海外からエアーで楽器が送られてきたりもします。
 では実際皆さんが t.m.p チューンを望まれた場合、どこに手を入れられ、どう変化するのか、また価格はどの程度なのかを一度お話ししておく必要がありそうなので今回は主な内容をご説明したいと思ってます。
まず、チューンナップ作業の方向性ですが一言で申すなら「弦振動と木部振動の完全なハーモニー」です。
  t.m.p チューンは「最初に最後を想定」してそれが成り立つように逆算方式で作業を進めます。
仮に皆さんのお手持ちの楽器の理想的な鳴りを「10」それに対して現状を「6」としましょう。私はその差である「4」を埋め合わす為の要素をまず探ります。こことここをこうする、ここにはこう手を加える・・そうして楽器全体が豊かに響き渡る条件を構造的に与えてあげるのです。そして全ての楽器には燻煙処理を施すことで従来の乾燥方法では絶対に得られなかった乾燥レベルにまで持ち込み、木部強度も燻煙効果により20〜30%アップさせてしまいます。
 結果、弦振動が木部にロス無く伝わり、その木部振動がまた弦にフィードバックすることで楽器全体が隅々まで響き渡る状態が成り立ちます。それが作業の目標であり t.m.p の基本設定なのです。その為には「楽器の音の成り立ち」を完全に作業者は把握し、更に効果的な技術、手法を備えていなければいなければコントロール出来ません。これは数百本レベルの作業経験ではとても掴めるものではありませんからかなりの熟練と技術を要します。専門的な研究と検証の繰り返しがどうしても必要な上、その経験の中で培われた感覚的な判断が大切な作業でもあります。正直申しまして10年前の私には現在の私と同じ仕事は出来ませんでした。
 これらの作業によって所有者であった皆さんが長年連れ添った楽器にそれまで感じたことの無かったレスポンスとバランスした鳴りの楽器に生まれ変わらせることが可能です。グリップしたネックからは弦振動がダイレクトに手のひらに伝わり弾いたタイミングでタイトなサウンドがダイナミックに立ち上がっていきます。
 @皆さんはサウンドに関して満足できない場合、すぐにピックアップを交換して・・とおっしゃいますが、本来楽器とピックアップの関係は「歌手とマイクの関係」といっしょです。いかに高性能なマイクを手にして歌ったところで歌手自身が音痴であったり歌唱力がなければマイクをどれに替えたところで根本的な解決にはならないのです。ですから肝心なのはまず本体の鳴り方であってマイクをどうするかは一番最後に考えればいいんです。

◇基本作業内容 

@基本的に t.m.p チューンの依頼を受ける前提作業としてお客様の要望に拘わらず必ず行わさせていただく作業です。
1)ネックの仕込み部:
単に密着精度を出すだけでなく、ネックの厚さと取り付けるボディのネックポケットの深さと角度関係が重要です。ボディ上面から指板高までの段差が何ミリあるか、そしてその角度設定は0.2ミリ単位で設定され毎回同じ加工ではないのです。個体差のある1本1本に対してそれぞれベスト設定が必要です。
@セットネック・タイプの場合は指板上面加工の必要があるために一旦フレットを抜き指板修正致しますので結果的にリフレット作業を伴うことになります。
2)ペグの変更:
説明項目にも記しました様に t.m.p Tune-up ではテンションをバランスさせるためにテンション・アジャスタブル・ロックペグを使用致します。但しセットネック・タイプの3×3は必ずしも必要ではありません。
3)燻煙処理:
通常、最低でも32時間ほどは燻煙処理を施します。およそですが1本の E・ギターで成人が口に含める位の水分が抜けます。従来の乾燥処理ではどうしても取り除くことが出来ないのがこの水分量です。木材繊維のセルロースが硬化し強度が2〜3割増し処理後は湿度の影響を受けにくく楽器は非常に安定し、それが継続し続けます。
◇上記3項目の基本作業工賃:¥65.000〜 *楽器の状態により工賃は異なります。
@ペグ交換で元穴を木埋めしてクルーソン・タイプにする場合は工賃が¥15.000 加算されます。

◇オプション作業
@前記の基本作業にお客様とご相談の上、追加する作業です。
ネック関連:
@CF仕様化:
通常フレッティングのフレット溝を一旦木で埋めてCF溝に切り込み直して t.m.p フレットを
打ち込みます。当然ながら指板修正、CFナット交換作業も含まれます。
尚、使用するフレットは一般のモノより1.5倍も硬度が高い特注仕様で、STタイプとLPタイプの2種です。
◇CF仕様化/メイプル指板(指板面/塗装)の場合:¥70.000〜
◇CF仕様化/メイプル指板以外         :¥65.000〜 

*CF仕様化はセットネック・タイプには行えません。CF溝加工時にネックを取り外せないものはマシン加工出来ないからです。あくまでデタッチャブル・ネックに限ります。
Aヘッド厚変更:
同じF社系のネックであっても細部の仕様は異なります。そして音のレスポンスを高めるにはヘッド厚設定は重要なのです。半世紀も以前に設計された定番楽器達は当時の主流ゲージのヘビーゲージ(0.12〜)を張ることを前提に設計されておりますから現在の.09や01ゲージでは木の強度が高すぎて弦振動に対して反応が鈍りがちなのです。そのヘッド厚を落とさずに太い弦を張ることで音に太さを求めるか、細めの弦を張った上で音の切れ味やシャープさ、そしてレスポンスを求めるか、後者の場合にはヘッド厚を薄めに設定する必要がありますので、この作業が必要となるのです。木の強度自体に個体差がありますので楽器をお持ち込みいただいた時点で判断させていただきます。
◇ヘッド厚変更、再塗装:¥15.000〜
ヘッド厚変更は基本的にヘッドトップを元のヘッド厚に応じて 0.5〜1.5ミリ削り落としますのでヘッド・ロゴは消えてしまいます。オリジナル・デカールをご要望の方はお持ち込みとなります。
*t.m.p ロゴ はフル・チューンナップを行った場合のみ。 
フル・チューン=基本チューン+オプションの全てのチューン作業
Bネック・グリップ変更:
グリップ変更には二通りあります。ひとつは、それほどグリップ形状に問題が無い場合で、作業は塗膜ファイリングによってスムースなグリップ感が少しでも得られるようにします。もう一つは完全にグリップ形状を変更して再塗装仕上げする方法です。t.m.p の楽器達の評価で必ず挙げられるのがグリップの良さ、グリップのスムースさです。お手持ちの楽器のグリップを少しでもスムースなものに変えるだけで弾き心地は随分良くなります。
◇グリップ・ファイリングのみ(塗装修正込み):¥8.000〜
◇グリップ修正加工&再塗装(ラッカー)   :¥20.000〜
Cフレット・ワーク(ナット交換):

フレット・ワークにも二通りあります。フレット上面のファイリング仕上げとリフレットです。
t.m.p Tune-up では燻煙処理を必ず行いますので出来ればそのタイミングでのリフレットをお奨め致します。なぜならリフレット前提の場合、フレットを抜いて指板修正を行った状態で燻煙にかけるためにフレット溝から指板内部に燻煙効果が行き渡り、将来的にも安定したネックに生まれ変わるのです。
◇上面ファイリング再整形:¥10.000〜
◇指板修正&リフレット :メイプルFB/¥50.000 メイプル以外のFB/¥40.000〜
 セットネック系:ローズFB:¥\45.000 〜 エボニーFB:¥50.000〜 @セル巻き有り¥5.000 UP
◇ナット交換(良質な牛骨のみ使用):¥5.000〜
Dピックアップ・アッセンブリー関係:

t.m.p Tune-up で要望が高いのはアッセンブリーをそっくり交換する作業です。フェンダー系にはストラト、テレキャスター、JB、PBの4種 のクライオ・コイル/オリジナルピックアップを用意致しており、それぞれが非常に高い評価を得ております。ギブソン系にはクライオ・コイルの PAFF タイプとP-90 タイプの2タイプが用意され、それらのアッセンブリーはTune-up ごとに手作りされる t.m.p 独自のクライオ・フラットケーブルで配線引き回しでセットアップされます。 t.m.p のクライオ・フラットケーブルは非常に情報量が多くハイスピードで伝送されますのでピックアップはそのまま、アッセンブリーだけの交換でもその効果は確実に出ます。
@ t.m.p Tune-up では使用するパーツも厳選パーツを使用しております。
 SW類:CRL or SW-CRFT製  POT類:CTS製  JACK類:SW-CRFT製  
 コンデンサー類:主に USA orドイツ製  ハンダ:KESTER製

◇ストラト用クライオPUセット:¥48.000 ◇テレキャスター用クライオPUセット:¥36.000
◇クライオJBセット:¥36.000 ◇クライオPB¥24.000 ◇クライオ PAFF×2:38.000
◇クライオ P-90×2:¥36.000
◇ストラト・クライオFケーブル配線アッセンブリー(SW & POT+コンデンサー):\17.000
◇テレキャスター・クライオFケーブル配線アッセンブリー(SW & POT+コンデンサー):¥15.000
◇レスポール・クライオFケーブル配線アッセンブリー(SW & POT+コンデンサー):¥30.000
◇セミアコ・フルアコ・クライオFケーブル配線アッセンブリー(SW & POT+コンデンサー):¥40.000

@上記は全て工賃込み価格です。
E塗膜ファイリング:
今日では高級機種にラッカー・フィニッシュと言う塗装仕様表記が見受けられますが、その場合一番上のコーティングだけがラッカーであることを示しております。その場合、下地はウレタン皮膜で覆われておりますのでサウンド自体は全てがラッカー塗料の場合とは異なり、あくまでウレタン塗装時の響き方でしかありません。勿論、量産品ではポリウレタンや紫外線を浴びせると硬化するタイプの塗装などが多用され、その塗膜質はおよそ楽器には不向きな性質のものです。しかも楽器がまとう塗料の量は500mlのペットボトル1本分以上にも及ぶのです。t.m.p Tune-up では、それら不要な塗膜を最終的に木部振動を妨げない厚さ(0.2〜0.3ミリ)まで丁寧な研磨処理で除去してしまいます。この処理が終了した時点で処理前に木の響きがしなかったものであっても、しっかり木の響きが出てくるようになり燻煙処理との相乗効果で元々がポリ塗装であっても最終的にオールラッカーの場合と大差無くなってしまうのです。
◇フェンダー系塗膜ファイリング:¥15.000〜
◇ギブソン系塗膜ファイリング :¥20.000〜追加解説:

まず、木部の振動体系を整える為には弦の「張力バランス」を整える作業と「ダイナミクス設定」が重要になります。なぜなら弦には一番理想的な張力というものが存在するからです。例えば6弦のE線でしたらおよそ12Kgの張力が架かった状態でEの音にピッチされた場合が最も弦振動は安定し必要倍音が得られます。
それより張力が高ければローカット方向で表情も固い音、低ければハイカットされ、だらしのないルーズなサウンドになってしまうからです。それが6本の弦それぞれに言えるのです。これを少しでも高レベル補正するために t.m.p の楽器にはテンション・アジャスタブル・ペグが使用されたり、セットネック・タイプの楽器でしたらヘッド角とバランスを考慮しながらペグのロケーション(設定位置)変更を行います。 t.m.p チューンでセットネック系のヘッドのペグ穴をわざわざ埋めて位置修正し直すのはこのベスト・バランスを得るためになのです。
@ちなみに、私が30年前にゴトー社に依頼して弦ロックペグを開発した際も当時は弦のゆるみが防げることをメリットとして製品化したのですが、次の段階ではこのテンション・バランスを整える必要性から弦のポスト穴位置を可変出来るタイプの必要性を感じ製品化を進めたかったのですが、当時は理解者が殆どおらず漸く今日になって需要が出てきた次第です。ロック・ペグは弦交換が楽ですとかアームを使っても狂いが少ない、などは本来の主目的ではなくて毎回同じテンションが得られるようにしたかった、と言うのが開発者としての意図だったのです。その上、弦交換がスムースでありピッチの狂いも押さえられると言う3つのメリットがあるのがテンション・アジャスタブル弦ロック・ペグなのです。
 そしてネックの仕込み角、指板高設定いかんで楽器全体に拘わる張力設定が決まり全ダイナミクス特性が決定されます。私がデタッチャブル・ネックであれば仕込み部の深さや角度設定に必ず手を加えるのはその為ですし、ネックが取り外せないセットネック・タイプでは一旦フレットを抜いて指板上面角を変更するのも、アンサンブルで埋もれたりせず弾き手のニュアンスにしっかり反応する楽器にするためには欠かせない作業だからです。別な言い方をするならネック自体を取り外さずに仕込み角を少しでも良い状態に持ち込む作業です。この指板上面角を0.2ミリ修正するだけでもブリッジ高がおよそ1ミリ変動しますから弦全体に架かる張力も変化し楽器のダイナミクス特性に大きな影響を及ぼすのです。
簡単に言ってしまえば先ほどの張力バランスを整えたりするのは「歌手」で言えば「ピッチ」に正確さを加える作業であり、ダイナミクス設定では「歌手」の「歌唱力:声量や表現力」を与える作業と言えます。だから大変重要な作業なんです。その上、フレット付きの弦楽器には最大の欠点があります。それは弦が扇状に広がって張られているのにフレットが単純に平行に打ち込まれている為に同一フレット上なのに弦によって弦長が異なることで起きる不共振性です。同一ピッチ関係でない各弦が互いに振動を殺し合ったりぶつかり合うことで和音が濁ったり音ヌケしなくなったりしているのです。16世紀にフレット付きのギターが誕生して以来この問題は解決されないままでした。それを解消できる唯一の方法が私が考案した「サークル・フレッティング」なのですが、もう開発から20年以上も経ちましたが未だに理解者が少ないのは本当に残念ですね。
多くの製品はテンション・バランスが乱れダイナミク設定がズレたままなので購入した状態でベストな製品など殆ど無いと言っても過言ではありません。何と言っても量産品は熟練した職人の手で製作されておらずパートタイムの作業員の誰もが作業しやすいシステムで製造されているに過ぎないのです。それが現実なのです。ですから購入した時点ではそれはあくまで単なる製品であり、購入後、専門家の手による楽器にまで高めていく作業が不可欠なのです。
(@o@)??
ど〜いう訳か、FRTタイプトレモロ・マウントした特にハードロック系ギターに関して「チューンして貰えるんでしょうか?」と聞かれることがあります。どうやら私がハードロック系やヘビメタ系のギターは作業しないイメージがあるそうなのです。でもフロイト・ローズトレモロが普及しだして、そのブリッジがボディからかなりの高さにせり出してしまい弾きづらい、と言う点をユニットの下部のボディにアンダー加工することでFRTトレモロのローセッティングを可能にしたのはこの私ですし、今では世界中のメーカーが当たり前にその方式を採用しております。国内ミュージシャンは元より来日したH・ロック系ミュージシャンの楽器を影でセッティング変更し彼らがより満足してプレイ出来るようにするのもかつての私の仕事でした。
私は今でもジミヘンやJ・ベック、AC/DCもZZ-TOPだけでなく、メタリカやジューダス・プリースト、リーフやリンプやスリップノットだって好きですよ。いつでもかかって来なさい!(^o^)/ 


CT-ST/M-SB  05-5/10完成  Sold out
◇このストラトのボディはフェンダー・メキシコ製のいいバスウッド材です。1日がかりでせっせと塗膜を薄〜く落として仕上げてあります。ネックはフェンダー・ジャパン製のメイプル・21F ネックの溝を埋めてCF(サークル・フレッティング)溝に切り直してt.m.p 製フレットを打ち込んであります。グリップは最初はただ太いだけの丸太ネックでしたので一回り削り落としてちょっと太めのスムースな握りのラウンド・グリップに変更し元々ネックに着色されていた飴色で軽くフィニッシュしておきました。
今回は販売価格を少しでも下げるためにヘッド形状もロゴもあえてそのままですから t.m.p ヘッドライン+ロゴではありません。これは初めての仕様ですね。
勿論、長時間燻煙仕上げでピックアップはt.m.p 製スタンダード・モデルをマウントしてt.m.p 製のホワイトパールのピックガード・アッセンブリーでパーツはCTS-POT,SW-CRFT/Jack、CRL-5way/SW,とお馴染みの仕様で勿論クライオ・フラットケーブル配線です。
 結果、見た目はご覧の通りのフェンダー・ストラトのソニックブルーですが、中身は完全に t.m.p のストラトですね。言ってみればフェンダーの皮を被った t.m.p ですね。
コシと張りのある太く抜けまくるサウンドはたいへん魅力的です。いつでもどこでも名だたるストラトと勝負出来ます。初期のベックやライ・クーダー好きにはたまらないストラトですね。今回は夏も近づきゴキゲン気分の私からのプレゼント価格! もうこの仕様では作りませんよ〜 欲しい人は急いでね(^o^)/

主な作業・スペック内容:
◇ボディ:燻煙32h〜 @塗膜ファイリング済み
◇ネック:指板フレット溝変更 CF・21F仕様250R  グリップ変更済み
◇ピックアップ・アッセンブリー:t.m.p スタンダード・ピックアップ仕様
◇ブリッジ:元のトレモロ本体+サドルのみCF仕様のプレスサドルに変更
◇ペグ:テンション・バランスド 弦ロック・タイプ
販売価格:税込み/本体のみ ¥199.500 送料サービスしちゃいます。


Coming soon !  05-04/29
◇写真1枚目はバッカスの中国生産のシンライン・モデルです。ライトアッシュ・ボディのメイプル接ぎ指板仕様ですが、フレット溝を埋めてCF溝に切り直してあります。写真ではフロント・シングル仕様ですが、ご要望があればフロントをハム仕様にして仕上げることも可能です。ピックアップは勿論、t.m.p クライオ・コイル仕様で仕上げますから極上のトーン・サウンドは間違いないのですが、今のところ元々のネック自体が細身のグリップでしたので、ニューヨークのジャズ・スタイル的に細身ラウンド・グリップのバードランド・グリップに仕上げましたので、やはりここはフロントにメタルカバードのクライオ ・PAFF をあえてノーマル・ポールピース仕様で艶っぽいサウンドでまとめてあげようかな?と思ってはいます。勿論、ノーマルのWS仕様で t.m.p のクライオ・TLのF&Rでまとめても素敵なサウンドですから、少々迷っていますけど。
マイク・スターンやデビッド・スピノザ、それにスティーリー・ダンのウオルター・ベッカーにもいいかも。
ちなみにフロント・ハム仕様の場合は販売価格が¥15.000 UP予定です。
ご希望の方はどちらのスタイルで仕上げて欲しいかをご指定下さい。
 主なチューンナップ仕様:
◇燻煙処理:34h
◇ネック:指板CF加工済み 
◇ネックグリップ加工:バードランド・グリップ/250R・FBR
◇ペグ:t.m.p 仕様/テンションバランスド・ペグ
◇ピックアップ Wクライオ・シングル or F/クライオ・PAFF&クライオTL/R
◇ブリッジ:サドルのみウィルキンソン・サドル
◇コントロール・アセンブリー:t.m.p 仕様クライオ配線/CRL-3Way -SW CTS/Pot & SW-Craft-Jack 
◇塗装:全体を塗膜ファイリング(0.2〜0.3ミリ厚仕上げ)
予定販売価格:WS仕様で¥183.750(税込み/本体のみ) 
フロント・ハムは¥199.500 共に送料サービスします。


◇写真の335は最近のTokai 製です。12万以上する上級機種でラッカー塗装仕様。カラーリングが珍しく3TSに近い色合いです。(この単体はあくまで新品です)元々の設定がいいので、あえてリフレットも指板修正もせずに安目の販売価格で仕上げてあげようと思い購入した製品です。ネック・グリップも削り直さなくてもグリップ・ファイリングすることで、ちょっと太めのラウンド・グリップに仕上げれれそうですから、後はお決まりの燻煙とピックアップ・アッセンブリーのフル・チェンジで充分プロ連中の期待に充分応えられるレベルに仕上げられるでしょう。但し、燻煙だけは本体が新品ですから40時間は最低でも行います。半年も弾き込めばいい335になるはずですよ。お買い得な1本と言えるでしょうね。早い者勝ち。
予定販売価格:税込み/専用HC付き ¥210.000 送料サービスします。

CT-JB/Ti-3TS 05-3/29完成 Sold out
◇前回誤ってアルダー材仕様のJBの解説にこのベースの仮組写真を載っけてしまいました。m(_ _)m
あらためましてご紹介致します。ボディは70'SのTokai製の上質なバスウッド材です。アルダー材と比較して一般的にクオリティ・イメージが悪いバスウッド材ですが、実は良質なバスウッド材はアルダー以上にミッド・ローが引き出せる魅力的なアイテムなのです。ネックは t.m.p 製の細身グリップのCF仕様Rose-FB/Neck で長時間クンエンにより殆どトラスロッドを閉め込んでおりませんが木部の強度だけで充分、弦張力に耐えてくれている理想的な単体です。またクライオ仕様のt.m.p 製JB−PU はこの材の良さを余すことなくピックアップしていますし、スチールプレート・ベースにチタン製スパイラル・サドルをマウントさせていますので味わい深い響きがアンサンブル中でも埋もれ込むことなく、かと言って余計な脚色も無くただタイトな典型的な60'Sジャズベサウンドを非常に上質なサウンドでアウトプット可能な1本です。
フェンダーの60年初期は相場で70万以上致しますが、もし単に最上質なジャズベースをお探しでしたら、このベースは全く期待を裏切らないサウンドであなたのプレイをサポートしてくれる事でしょう。誰が弾いても納得の1本と言い切れます。
主な作業内容とスペック:
◇燻煙処理:34h
◇ボディ塗膜ファイリング
◇t.m.p 製20F/Rose-FB CF仕様Neck
◇スチールプレート・ベース+チタン製スパイラル・サドル/ブリッジ
◇リバース・タイプ・ペグ装着
◇t.m.p 製JB−PU マウント W/クライオ・フラットケーブル&配線
 CTS-POT SW-Crft/Jack
販売価格(税込み・本体のみ):¥23.1000 送料サービスします。


CT-PB/FS-NT Sold out 05 03/17完成
◇このプレッシジョンは80'sのフェルナンデス製のメイプル・ボディを素材としてビルドアップしたモノです。ハード・メイプルの6Pボディですから、たぶん製造当時は石のように重かったことでしょう。
 40時間以上の燻煙処理と塗膜を極限まで薄く落としたことで、ずっしりしつつも肩に食い込むような重さではなくなりました。通常プレッシジョンは前期ではアルダーやライト・アッシュ材、後期ではアッシュ材が主に使用されておりましたが、80年代にフェンルナンデス社だけがメイプル材で数年間製造を致しておりました。当時は15年も経てばいい感じになるだろうけどそれまでは重さが勝って音ヌケしきれずマイナス要素の方が強い状態、と言った印象でした。
  今回は待ちわびたようにプレッシジョンの素材としては一押し素材として採用致しました。経年変化と長時間燻煙によって水分がヌケ切ったメイプルの固まりは一旦ベスト・コンディションに持ち込めばアルダーやアッシュでは決して得られない重厚で高密度なプレッション・サウンドを生み出してくれるのです。フィンガーでもピック弾きでも足下から這い上がってくるような重低音ですが基本的に素直でストレートなサウンドですから非常にバランスしたベースに仕上がっています。工房内でのサウンドチェックでは床から壁まであらゆるものが共振するくらいの高密度の分厚いサウンドです。これを弾いちゃうとアルダーやアッシュのプレベは少々物足りなく感じるくらいです。t.m.p 製クライオPBのピックアップも弾いたままのタイミングで立ち上がり音色も非常にグレードの高いプレッシジョン・サウンドを構成してくれています。引き締まったパワー感と色艶も申し分ありません。
  日本人にはジャズ・ベースの方が圧倒的に人気がありますがエレクトリック・ベースの基本と言えるのは実はプレッシジョンの方です。これはその事を見事に証明してみせているようなベースです。個人的にも相場では70万以上もする61年のヴィンテージ・プレッシジョンよりも今回のこのベースをお奨め致します。間違いなく真っ向から勝負出来る1本です。
  次にいつ用意出来るか分からない特別なボディ材スペックですからベーシストは借金してでも手にすべきかも知れませんね。
 主な作業内容:
◇燻煙処理:40h〜
◇塗膜ファイリング(0.2ミリ厚仕上げ)
◇t.m.p 製 PB/20F・Rose-FB /CF仕様 Neck
◇ヴィンテージ・リバース/ペグ
◇ピックアップ:t.m.p 製クライオ・PB
◇50's/コットン皮膜ワイヤー&クライオ・フラットケーブル混合配線
◇CTS-Pot ×2 SW-Craft製Jack
◇PG:ヴィンテージ・タイプ パールホワイト削りだし加工
◇スチール・ベースプレート+チタン・スパイラルサドル
 販売価格(本体のみ/税込み):¥241.500


CT-LP std / FS - LD  05 03/15  Sold out
◇既に写真紹介済みの80's フェルナンデス製のレスポール・スタンダードモデルの作業が完了致しました。
 このギターへのチューン内容を説明させていただく前に少しだけチューンナップ作業に関してお話しさせていただきます。
 と申しますのは、あるお客様から「国産のギターしかチューンナップ作業はして貰えないのかと思っていました」と言われまして、ギブソンやフェンダーなどの海外製品はチューンしないと思われていたことに私の方が驚いてしまいました。
 ご存じの皆さんも多いかと思われますが、t.m.p チューンナップの多くは作業工賃だけでも15万以上内容に匹敵する作業を行っております。その為にギブソンやフェンダー純正製品をベースにした場合、ユーズドとは言え仕入れ値自体が国産のコピーモデルより数倍高いですから、その楽器に15万以上の内容の作業を施した場合、販売価格は30万を軽く越えてしまいます。ですから現在行っているチューンナップ作業の殆どがユーズドの国産コピーモデルをベースに使用して20万前後の販売価格で提供出来る物をメインとしているのです。
 正直申しまして私に取りましては素材がギブソン、フェンダーか、そのコピー製品なのかは正直どーでもいいことなんです。要は素材ですから材料が良ければそれに越したことはないだけで、その素材の値段が高いと販売価格が高くなるだけです。大切なのはどれだけおいしい料理を作れるかであり、安い素材でも充分おいしい料理が出来るから国産のコピーモデルを素材の主体にして行っているのだけです。
 ご理解いただけましたかあ? また皆さんのお手持ちの楽器も同じように手掛けることは可能ですが、それには 基本的に t.m.p ロゴは入りません。あくまで t.m.p ロゴを入れるのは私が素材として選び特定のチューンナップ作業(CFネック仕様/デタッチャブルネックのみ、セットネックはノーマル仕様のまま+燻煙処理+t.m.p 鳴り設定加工+t.m.p ピックアップ仕様が最低条件)を施したモノのみです。お客様のお好みにあわせて作業する場合はあくまで「お客様のギター」ですのでその点はご了承下さい。
 お手持ちの楽器を t.m.p チューンされたい方は楽器をお持ち込みいただくか宅急便などでお送り下さい。状態を判断した後、ご予算に合わせてのアドバイスを申し上げて作業内容を決定致しましょう。
 話をこのギターに戻します。
 この個体はトップに薄いトラ目の化粧板を張ってありますが中身はしっかりとしたメイプル材に非常に材の密度具合がよいアフリカン・マホガニーです。ネックのマホもみごとに高密度のマホガニーですから全体的にずっしり重めのレスポールです。と言っても4.5Kg ですからムチャクチャ重いと言ったウエイトではありません。
 これまでに数多くのレスポールを見て参りましたが、数百万から1千万するもの、最近の各シリーズのレプリカ物、そして世界の著名なプレイヤーの所有する物など、その数や数え切れない本数ですが、このレスポールがどの程度のサウンドのレベルにあるかと申しますと、正にトップレベルに等しいです。枯れてレスポンスこそ「さすが」と思わせるヴィンテージ・LPも確かにレイドバック・サウンドにはいいのですが、「ガツン!」と弾いたときなど「グシャッ!」と軽く潰れてしまわれると「う〜ん・・ジイサンさんだから仕方ないか・・」と諦めざるを得ませんしね。しかし、このレスポールの場合はそれらヴィンテージ・レスポールにレスポンスも全然負けてませんし、更に音に色艶もある上に力強さも充分ですから弾き応えが違います。高密度の重厚なサウンドなのに全く音がもたれずにバランスよくレスポンスしています。
 クライオ・PAFF をオープン・ハムでマウントしたのもそれを狙ったからです。
 全国のレスポール・フリークの皆さん、本家のオールドもそりゃいいでしょうが、20万を切るこのレスポールをなめちゃいけませんよ。枯れ果てていくギターもいいですが、ピーク・コンディションをずっと維持出来る t.m.p 独自の手法でリメイクされたこのギターのすごさは、アナタがこの世を去ってもなお、鳴り続けるすごさにあるのです。
 今回は「 あたしの手に掛かればこんなもんよ 特別価格 (^o^)/ 」で、税込み/¥199.500(1本のみ)で 販売致しますが、分かり易く申しましょう・・む〜っちゃくちゃ、お得! 
 もし私にマネージャーがいたなら、きっと後ろから羽交い締めにされて「せ、先生っ!む、ムチャはおやめくださいませっ、ムチャは!」って言われるでしょうね〜 
  @「小雪」のようなマネージャー募集!(^o^)/
  
 主な作業内容:
 ◇燻煙処理:40h
 ◇塗膜ファイリング
 ◇ネックグリップ・ファイリング
 ◇指板修正/指板上面角度変更&リフレット
 ◇ペグ・ロケーション変更
 ◇ボーンナット削りだし加工
 ◇t.m.p ピックアップ・アセンブリー/フルマウント:
  PU : t.m.p クライオPAFF×2 クライオ・フラットケーブル&50'S 線材混合配線
  CTS -POT ×4 SW-Craft/T-SW&Jack  スプラグ・オイルコン
 ◇ブラスサドルTune-O に変更
 ◇アルミ・テールピースに変更 
 ◇クルーソン・タイプ ペグ交換。

CT-LP-std/TI-GT Sold out  05 03/07
◇このレスポールのベースはTOKI製のスタンダード・モデルです。
 レスポールでもセンター・アーチがフラット形状タイプのコピーモデルです。最初にチェックした際に感じたのは「この個体はタイトで枯れたトーンのオールマン系サザンロック調にまとめるべきだな」と言う印象でした。作業を進めている段階でお客様がつき、その方の要望でハンバッカーはカバー無しでと言うことでしたので結果的にオープン・ハンバッカー仕様となりました。
 この量産品のレスポール・モデルの塗装はポリ塗装ですが、このギターに限らず多くの量産品モデルにはおよそ500mlのペット・ボトル分くらいの塗料が全体に皮膜しています。t.m.p チューン作業での塗膜ファイリングで付着している塗料の量が半減した為、ラッカー塗装と殆ど変わらないくらい木鳴りが出るようになりました。出来れば完全塗装剥離&オールラッカー再塗装がベストですが、この剥離と再塗装の行程はかなり手間暇が掛かる作業でして10万以下の値段で請け負える代物ではないのです。
 塗膜剥離作業では木部の形状を崩してしまわないために剥離剤を使用しますが t.m.p では最も強力な劇薬を使用して行うことで元形状を崩さずいっきに行いますが、市販品とは違って劇薬ですから手に付着したり目に入ったりしたらエライ目に遭います。皮膚が焼けて溶けますからね〜 (*_*;) 目に入ったら病院行き。
 と、まあチューンナップ作業とは結果的に楽器的な響きが得られる状態に的確に手を加えていく作業ですが、t.m.p のカスタム・チューンは20万前後の販売価格でどこまでグレード高い楽器を提供できるか、と言うコンセプトですから今回のレスポールも剥離&再塗装ではありませんが、半日がかりで塗膜を落とし込み結果的に木の響きが得られる状態に持ち込んだわけです。燻煙により内側から木部の状態を向上させ、外側から木部振動を殺している要素を排除した結果、元は10万以下のコピー・モデルですが結果は木の響きたっぷりのりっぱなレスポール・モデルに生まれ変わりました。
 チューンアップ作業が終わって生まれ変わったギターやベースを手にしてその都度思うのですが、元の持ち主に自分の所有物だった生まれ変わった楽器を弾かせてあげたいと思うのです。
 世界中にギブソン、フェンダー・フリーク数あれど、かつての彼らの仕事をリスペクトした少年がいつの間にか楽器を作れるようにまでなってしまいました。彼らの作った楽器を愛し尊敬をしたからこそ、一度たりともデッドコピーはしませんでした。彼らの影響を受けすぎないように注意しながら様々な独自の研究をして来たつもりです。近年、その両社が私が考案したサークル・フレッティングの採用検討をしてくれたこともその成果と言えるかもしれません。
「自分なりの手法で作ること」それこそが偉大な仕事の継承者になることを目標としてきたかつての私の彼らへの尊敬と感謝の証でしたから。
 主な作業内容:
 ◇燻煙処理:38h
 ◇塗膜ファイリング
 ◇指板修正/指板上面角度変更&リフレット
 ◇ペグ・ロケーション変更
 ◇ボーンナット削りだし加工
 ◇t.m.p ピックアップ・アセンブリー/フルチェンジ
  PU : t.m.p クライオPAFF×2 クライオ・フラットケーブル&50'S 線材混合配線
  CTS -POT ×4 SW-Craft/T-SW&Jack  スプラグ・オイルコン
 ◇ブラスサドルTune-O に変更
 ◇アルミ・テールピースに変更 
 ◇クルーソン・タイプ ペグ交換
 ◇ギブソン純正スピード・ノブに変更

CT-ST/FJ-SB Sold out  05 03/04
◇今回は新品のフェンダー・ジャパンのソニック・ブルーのストラトをお料理致しました。レシピは次の通りでございます。
□素材:フェンダー・ジャパン製ストラト(バスウッド・ボディ)
□ネック仕込み部 t.m.p 設定に木部加工
□燻煙:40h〜 
□Neck:t.m.p 製 STー22 F・Rose-FB/250R(CF)
□テンション・バランスド・ペグに変更
□ピックアップ・ロケーション t.m.p セッティングに変更
□カスタム仕様 t.m.p PU アッセンブリー/WPピックガード仕様
        クライオーST・PU×3、SWクラフト5Way-SW&Jack、
        CTS-Pot×3

◇何と言ってもボディは新品ですから燻煙は実際には40時間を超えてます。私の人生の二晩が費やされましたね。終わるともう先生はぐったり・・寝込みそう。
 これを購入されるお客様の要望で使用弦は011〜048ゲージ。嬉しいじゃないですか〜 最近、t.m.p のお客様はゲージを011〜048を指定してくださる方が増えてるんですよ。実に素晴らしい。エレクトリック・ギターに最も理想的なゲージですからね。t.m.p 製の楽器は最初からこのゲージでバランス出来るように設定してありますから鳴りはバツグンです 。
  皆さんが想像されてるより遙かにテンションは低いんですよ。010ゲージでプレイされてる方なら違和感はそんなに感じることなくプレイ出来ます。一般的なギターの設定では理想的な鳴りの設定になってませんから確かに011ゲージは辛い、と感じるでしょうけど、t.m.p 設定では弦自体に太さがありますから指先に弦が食い込まないので逆に指先は痛くないんです。指先に力が付けばフルチョーキングだって普通にかけられますよ。木の響きが太く、たっぷり出てくるストラトはたいへん魅力的なサウンドで鳴り響いてくれますし、からほんとうにお奨めします。
  
 さすがに新品のボディですから1ヶ月半くらい鳴り出すのにかかりますが、一旦鳴り出したら通常のオールドみたいに枯れて表情が乏しくなったりせずに半世紀以上、生々しく色艶たっぷりに鳴ってくれます。燻煙の素晴らしさはそのピーク・コンディションの持続性にもあるのですから。今回のベースは定価が7万程度の製品でしたが、7〜12万位のFJでしたら素材としていいですよ。これでオールドなんかに大金はたかなくても一生涯音質もバランスもいいサウンドの楽器を楽しめるのですから。
◇新品のFJのストラトを素材としたたいへんシンプルで味わい深いこのストラトのお値段は、税込みお一人様:¥231.000(W/SC)送料込みのお値段となっております。m(_ _)/

CT-335/BY Sold out !   05 02/26
◇この335のベースとなったのは 80's のフェルナンデス・バーニー製です。
前回掲載した工房のソファに立てかけてあった335が完成したわけですが、既に売約済みです。
*同じく横にあったレスポールのゴールドトップも既に売約済みになっております。
 
 この単体は最初からスリムなグリップのマホガニーネックでした。たぶん西インド辺りのマホでしょう。この材の場合、サウンドは締まった固めの響きとなります。ペグのロケーションは1−6弦、2−5弦のペア位置を修正しました。この結果、修正前は全体がデコボコしたバランスでしたが、各弦がキレイにバランスが整い、充分なサスティーンが得られ実にのびのびと鳴り響くようになっています。更にこれがサークル・フレッティングでしたら、非常にグレードの高いバランスが得られたはずです。
*指板をCF仕様に張り替え作業を行うとなると販売価格は30万を軽く越えてしまいます
この335に行った作業は下記の通りです。
◇燻煙36h
◇指板修正&リフレット
◇ヘッド/ペグロケーション変更 再塗装
◇グリップ・ファイリング
◇ピックアップ変更:t.m.p 製クライオPAFF×2
◇サーキット変更:SWクラフト製トグルSW+CTSポット×4+SWクラフト Jackスプラグ・コンデンサー×2、クライオ・フラットケーブル配線
◇ブラス・サドル チューン0’マティック・ブリッジに変更
◇アルミ製テールピースに変更
◇コントロール・ノブ レジンノブ×4
◇牛骨ナット削りだし加工

  主に以上の10項目程です。
@t.m.p のクライオPAFFは実はポールピース自体が30ミリもあります。通常のハンバッカーは21ミリ程度ですからかなりの長さと言えます。これは t.m.p のギターが、チューブ・アンプで鳴らすことを前提に設計されているからです。その意図は元々ハンバッカー・ピックアップがジャズ用に開発されたピックアップでありハイエンド・ノイズをカットするためのハムノイズ対策の構造から成り立っている点にあります。ウオームなトーンが命のジャズサウンドですが、チューブアンプでハンバッカー・ピックアップ仕様のギターを鳴らすと音に厚みが出る反面、音離れが悪くアンサンブル中でローが回りすぎてしまうことが頻繁に起こります。また、レスポールが良い例ですが殆どジャズプレイヤーにレスポールは使用されていません。レスポールのユーザーは殆どがロッカーです。もっとブライトで音ヌケの良さを得るためにメタル・カバーも外されオープン・ハムバッカー状態で使用される事が多いのも、そんな理由からです。
   
そこで t.m.p ではピックアップ自体にオリジナルのニュアンスを残しながらもロング・ポールピース仕様にすることで、サウンド自体にタイトさと分離の良さを付加させているのです。こうすることでチューブ・アンプでドライブさせてもモコモコせずに音像に明確さが得られるのです。
*デジタル・アンプやソリッドステートアンプを使用されている方には通常のポールピース仕様に変更も可能です。
 

CT-ST/ FJ -2TS Sold 0ut
◇このボディは80'sのアルダー材/フェンダージャパン製です。
3Pボディですが、いいアルダーのピース構成ですから非常にコシと張りのある単体です。ヴィンテージ・フェンダーしか興味の無い方もいらっしゃるでしょうが、数多くのオールド・ギターに触れてきた私が思うのは、100万以上のプライスの付いた、それらヴィンテージ・ギターとサウンド面だけで比較するなら、はっきり言って20万以下の値段のこのストラトの勝ちです。
通常の一度も燻煙をされたことの無い材は一旦ピークを過ぎると音のコシや色艶が失われていきます。枯れすぎて色艶の出ないギターは泥臭いブルース弾くだけならいいんですけど他には使えないのが実に多いんです。アメリカの腕利きカントリー・ミュージシャン連中にも以外とヴィンテージ・ギターでプレイしている方が少ないのも枯れ込んだヴィンテージ・ギターでは音の色艶やメリハリが出てこないからです。
それでもあこがれから高額にも拘わらずヴィンテージを入手希望する方は多いでしょうが、音楽的な面から楽器を見つめ直した場合、この先どんどん色艶を失い続けるヴィンテージよりも、これからますます鳴りに輝きを増してゆくギターの方が私は価値が高いと考えています。
また燻煙のすごさは燻煙効果による鳴りの素晴らしさだけでなく、そのサウンドの色艶やコシがずっと持続できるところにあるんです。20年以上前に製造されたであろうこのボディも今回こんなに鳴る状態にされたのは初めてでしょう。この状態が従来では考えられない長期間ピーク状態が持続されるのです。
こう申しますと全ては燻煙効果と思われがちですが、楽器の設定はそんなに甘いものではありません。燻煙で木部が良い状態に生まれ変わったからと言って設定が木が鳴る状態になっていなくては、ここまでの鳴りは得られません。出てくる倍音の多さ、レスポンスの良さも音密度のその濃密さは t.m.p チューン独自の手法やノウハウの結果がもたらすものです。
スタンダード仕様のパーツ構成でまとめたこのストラトはクラプトンのブラッキー以上に色艶があるストラト・サウンドをイメージしてくだされば結構です。そのレベルのサウンドを保証致します。
このストラトを希望される方はメールにてお申し込み下さいませ。
 販売価格は税込み/送料サービスで ¥189.000です。

メッセージ:
t.m.p のHPをご覧頂いている方の中から「ギターが2カ所に分かれて掲載されているので見づらいと思う」
とのご意見を頂きました。
 その点につきましては、ALL t.m.p 製のカスタム・ギターと、メーカーを問わず、私がチューンナップ素材として入手した楽器をベースにt.m.p のノウハウを導入してリメイクした楽器を同じスペースで扱うことで、それらを混同してしまわないようにわざわざ分けて掲載を致しております。 その点をご理解下さいませ。  
 加えて、私の心情的な部分で恐縮ですが、一枚の板材から製作するのと既に形になっている製品に手を加えて楽器と呼べる物としてリメイクしたモノ達にも込めている愛情は一緒です。
 全てが「t.m.p」製であるか、チューン前の元のブランドがどこであろうが本当は関係ないんです。しかしチューンナップされて生まれ変わった楽器達は前にはどこかのブランド製であることは間違いないのです。
それら単なる生産品だった物に最終的な販売価格を出来る限り抑えることを前提としながらも、根本的な部分で注ぎ込んだ製作ノウハウと言う私の愛情には何ら変わりありませんが、チューンナップする前はどこのどんな物であったかは公表すべきだと考えているのです。その結果、掲示自体も分けてご紹介を致しております。
 
 下の写真はこれからセットアップに入る楽器達です。元は皆10数年以上前にどこかのブランドを掲げて国内製造された物ばかりです。定価も10万円以下の楽器達で材だって素木の上にトラ目材などを薄くスライスした板材を貼り付けたりして見栄えを良くして作られたりしています。見た目はゴージャスに見えても素木の方が音的にはずっと良い物が多いのに木目がゴージャスでないと見向きもされなかったりするのが実情ですから特に10万以下の価格帯の製品では仕方ない事ですが、高額品の中にも単板のキルト材(木の表皮近くに出る、一種の病的な木目で音の伝達は分散傾向で楽器に適さない木目材です)を使用しているが為に出てくるサウンドも軽くてコシの無い物や音楽的な響きが得られないものが山ほど高額品として出回っております。
 私にとっては木目が素人目にどんなに良かろうと、見て触って叩くだけで素材として使えるかどうか判断可能です。中身が素っ気ない木目の素木であっても、いい響きが得られる素材は適切な設定や加工処理で出てくるサウンドをりっぱに生まれ変わらせる事が可能なのです。
 ブランドであったり、木目であったり、希少価値であったりと、人の判断基準は様々ですが私の判断基準は手を加えて「弾き続けていたくなるような楽器にまで生まれ変わらせてあげることが出来るか否か」ただそれだけです。 
 人間には決して自然の産物である「木」は作れません。だからこそ本来の素材特性を考慮した適切な使われ方をすべきだと考えております。 
「溢れんばかりの楽器の形をした製品達を少しでも本物の楽器に近づけてあげること」これもt.m.p の仕事と考え、今日も一日励みます。 どうぞこれからも宜しく m(_ _)/


CT-335ch JK  *フル・チューンナップモデル

◇このギターは梶原 順氏の為に古い国産の335をベースにフルにカスタム・チューンしたものです。使用する方が誰か分かっていると作業はとてもし易いものです。ましてや相手は超売れっ子ギターリストのJK氏ですから、こちらも遠慮無くエキスパート・プレイヤー仕様に仕上げました。
 指板上面角も変更してミッド・ローを通常の335よりディープ&タイトにしてあります。ピックアップも勿論t.m.p製クライオ・コイルのPAFFですから、まさしくエキスパート・オンリーのピッキング・レスポンスです。 気を抜いてミスピックなどしようものなら、即そのまんま「わたくし、たった今ミスをしましたー」と言わんばかりのレスポンスで音が出ていきます。
 素人が弾いたら「アンタ怪我するぜ!」仕様です。
 335と申しましてもコピー製品を含め、ホントにいい設定で作製されているモデルは数少ないのが現実でして60年代以降の335モデルの多くが設定上のズレが多々あります。この335も先ほどお話ししたとおり指板上面角修正&リフレットは勿論のこと、ペグのレイアウト・ロケーションも変更してあります。
 ネック仕込み角、ヘッド角が決まった時点でベストのペグ・ロケーション設定は決まってしまいます。そこからたった1ミリズレただけでその弦の表情を曇らせてしまいます。それらの設定上のポイントをひとつずつ詰めて行くと極めて弾き手の腕次第で表情豊かなサウンドで弾き手に応えてくれる楽器に仕上げることが可能です。その代わりに奏者には気の抜けない楽器になってしまうのです。
 JK氏が「ギターに弾いてみな!」って言われてる気がする、って言ってましたね。この楽器をお渡しした日がコンサート当日でしたが「半端じゃない鳴りで音ヌケしています」って、ライブリハの後でメールが来てました。「ちょっとやり過ぎたかなあ〜」と、ちょこっと反省。でも真剣勝負でプレイして頂きたいですからギターだって正に「真剣」!まるで「日本刀の様なギター」に仕上げましたからね〜 
 まるで「ギター侍」だなあ〜 ミスったら「切腹!命取り」 (^o^)/。
 この梶原 順氏の弾く、このギターのサウンドを実際にお聴きになりたい方は「J&B」のライブや角松氏のライブでプレイされてますからお出かけ下さいませ。

@次期完成予定の CT-Guitars/
カスタムチューンナップ製品


 t.m.p のカスタム・モデルが欲しいけれど予算が・・との声にお応えするために、私が「これは使える」と判断した昔の楽器達をベースにチューンナップした楽器達がたいへんご好評頂いております。
 ボディだけしか使わないものや本体そのものの良さを目一杯引き出してあげたモデルなど、今後もいい素材が入り次第、形にしてゆく予定です。完成前に予約が入ってしまう場合も多いのですが、これからセットアップ作業に入る楽器達をご紹介致しておきます。

1)CT-SG/Std ch  1本のみ!Sold out
 これは「バッカス」と言うブランドの限定生産モデルです。今や本家よりしっかりとした作りで評判で、私も個人的にフライングVを所有しております。定番モデルであっても自分の為には作る気にはならないので作りのいい楽器をチューン・ナップする為です。残念な事にこの定番モデルのシリーズも生産を打ちきってしまったとのことで、今回1本のみ新品入手致しました。
 日本人にはあまりファンがいないSGですが、軽量でミッド中心のまとまりがいいバランスした楽器で私は好きです。ルックスも何となくバイキングみたいでRockを感じさせますしね。
 写真はメーカー製品(定価12万弱)そのままですが薄いラッカーで仕上げられ手を加えるべきところも少ないので作業としては楽なモデルです。これからの段取りはバラバラにして燻煙処理を30時間程行ってピックアップ・アッセンブリーをt.m.p のクライオ・PAFF(メタル・カバード仕様)といつものカスタム・パーツとクライオ・フラットケーブル配線にする予定です。新品ですからフレット周りも仕上げ直し程度で問題ないでしょう。恐らく以上の作業で素晴らしいSGスタンダード・モデルに仕上げられるはずです。
 
◇販売予定価格(Tax込み/専用SC付き): 
¥178.500(大サービス価格!)&送料サービス(^o^)/

 

 

2)CT-EAB45   1本のみ!
 アイバニーズのエレアコ・ベースです。中国製ですけど本体設計自体はよくまとまっています。でも現在は生産されていない様子。勿論、製品そのままですと音はスカスカでプロが使えるレベルではありませんが結果オーライ、プロがメインで使えるレベルにしてしまえば良いわけですから、やっちゃいます。
 まずセットネックですが仕込み部の木部に隙間が有りますのでニカワを流し込んで振動効率を高めてやります。また指板の精度も中国製レベルですからフレットを抜き去って指板のRももう少しラウンド・Rに変えて鳴りのバランス自体を変更してミッド・ローに実音成分が出るようにしてやります。その後で、秘技!「燻煙処理」を合板モデルですから、たっぷり36時間ほど行い、楽器全体の木部をビシッ!とグレードを上げてあげます。そのまま数日放置した後に t.m.p 規格の特注フレットに打ち替えて仕上げます。
 もうこの時点で最初とはまったく別次元の響きに成ってますから、あとはピエゾの仕込み部に手を加え木部精度を高めロスを無くします。あとはジャックをSWクラフト製に交換してナットを牛骨で削りだして作業はお終い。
 @ちなみに、90年以降、メーカー製品の多くがフレット・プレスマシーンにてフレット打ちを行っていますが、皆さんはご存じでしょうか?当然メーカー製造の製品は職人さんが作っている訳じゃありませんから実際の製造作業を行っているのは工場の近所に住んでいるパートのオジサン・オバサンの皆さんです。勿論、皆さんの大好きなF社もG社も昔からそうです。値段の高い製品でもせいぜい4〜50万、と楽器としては単価自体が安いエレキは専門家の手で作られていると思ったら大きな勘違いです。実は製造されている90%以上のエレキ製品は加工マシーン&世界中のオジサン・オバサン製なのです。更に近年ではフレットを手打ちで打つわけではなくて、担当のおじさんかおばんさんが指板のフレット溝にあらかじめ、それぞれの溝に合わせて製造されたフレットを溝に並べて後は上からプレス機で「バスッ!」と一気にプレスして作業しているのです。ですから正確にはフレットは打っておりません。押し込んでいるのです。(−_−)
 更にプレス圧着し易いようにフレット溝は深く加工され、指板はほぼ切断されているに近い状態です。その為に、後で木の押し返しが出てフレットは必ず浮き上がって来ますし、指板は深く切り込まれた20数 カ所の溝のせいで強度が落ち、その結果、指板自体がネック・トラブルの原因となります。そして当然それは音にも悪影響を及ぼしています。でもその製造方法のお陰で皆さんが安い値段でエレキギターやベースが入手できている訳です。これまでも多くの方にお伝えしてきたことですが、楽器屋さんで購入した楽器はあくまで、そのままでは単なる製品に過ぎません。問題はそこから信頼できる技術者に「楽器」のレベルまで手を加えて行き弾き込んでいくべきモノなのです。
 それが本来の楽器との付き合い方ですし、楽器達自身もそれを望んでいるのです。単なる所有欲からコレクションしている方には申し訳ありませんが、あなた方のお手元のギター達は製品状態で泣いています。
  話がそれましたが、t.m.pのフレット・ワークを施したこのエレアコは正しいフレット打ち換えによって作業前よりネック強度自体が上がりますのでご安心を!(^o^)
 
◇上記の作業で生まれ変わるEAB-45の販売予定価格(Tax込み/専用SC付き):¥136.500 送料サービス

 

3)CT-FJ/80's -3TS 1本のみ
 これは80'sのフェンダー・ジャパンのアルダー2Pボディです。3TSのポリ塗装。しかしある種、量産品のおもしろさでもありますが、この単体は本当に素晴らしいアルダー材です。「10万以下のモデルにこんなにいい材を使っちゃダメッ!」と私がこのボディの製造現場に居たなら必ず言っていたはずです。塗装はポリですが昔は少しでも薄く吹く努力がされていましたし、今回チューンするにあたり目一杯燻煙した上にトップ・コートを水研磨で薄く落としてありますから、ぐっといい響きになってます。
 更に写真でお解り頂けるかと思いますが、t.m.p ではカスタム製作のモデルと同じピックアップ・ロケーションにてチューンナップ製作いたしており、元々ヘビーゲージ用にロケーションされたピックアップキャビティーを010〜/011の両ゲージに合わせてのピックアップ・ロケーションに変更加工致しております。そしてその加工で塗膜に覆われていた木部の生地が露出される為に燻煙処理時に吸煙効果が高まっております。 このボディにt.m.p 製のCFネック/ローズ指板ネックをマウントし、いつものパーツ構成(ピックアップはクライオSTset)で完成させます。*あえてサドルはスチール製を採用します。組み上げなくてもどれ程のグレードのサウンドで鳴るかは私には分かっています。
 極上のストラト・サウンドをお約束します。
  
◇販売予定価格(本体のみ/Tax込み):¥207.900  送料サービス


4)CT-FJ/86-YW 1本のみ
 Sold out
 86年製のジェフ・ベックモデルです。バスウッド材が使用されてます。塗装はポリで元色はイエローですが、経年変化でいい感じの落ち着いたキャメル系の色合いになってます。
ボディ材がバスウッドと言いますと軽めのサウンドのイメージですが、私が選んだこの単体はバスウッドの木の根本に近い材です。通常のバスウッドはやはりどうしても音のコシが軽くなりがちですが、根っこ材は木の自重を支えて育った部分ですから木の繊維のコシが上の部分より強いのです。それでいて倍音がよく出るバスウッドですから非常においしいサウンドが作れるのです。別種で例えるなら、ホンジュラス・マホやリンバウッド(コリーナとギブソンが名付けた材)もこの手の特色を備えています。この単体も倍音が豊かでいてコシがある、なかなか入手出来ないバスウッド材という事です。
 このボディにも上記の3TSと同じ作業を施します。燻煙が終了して塗膜を薄く落とした時点で、叩くともうたまらない響きで応えてくれてます(写真の段階)ジェフ・ベックのサウンドでもジェフベック・モデルのサウンドよりも昔からジェフが所有していたアイボリー・カラーのストラトに近いサウンドに仕上がるはずです。あのストラトのサウンドの方がずっと彼らしいトーンを引き出していると思います。ジェフベック・モデルって音が今ひとつねえ・・て思ってる方!お待たせしました。素晴らしいトーンで歌いまくる1本をお届け出来る予定ですよ。
◇販売予定価格(本体のみ/Tax込み): ¥210.000  送料サービス

 

@上記のモデル達は予約が入らない限り、のんびりペースで作業を進めます(^o^)ご予約をされたい方はまずメールでお申し込みください。これまでもそうでしたが一番最初にメール下さった方が取りあえず、最優先です。その後、半額もしくは全額送金いただいて売約完了となりますのでご希望の方はお急ぎ下さいませ。*ご予約頂いてもあせって作ったりはしませんからね〜お待ち頂きます(^_^)

CTーOG・335/ch Sold out
◇この335は初期のオービル・ギブソンです。このモデルも最近のギブソンも設定はいっしょですが、何と言っても「335のくせに335の音がしないんですよ・・」とおっしゃる方の多いこと多いこと。60'sの設定に問題ないのは分かってますから「どれどれ、ここ 2、30年の作りを診てみるとするか・・」と、なるほどコリャ鳴らないわけだ・・と、そんな訳で大幅に手を加える事に相成りました。まず問題なのは指板高設定とネック仕込み角設定です。60'sとはヘッド角とペグ・レイアウトが異なり、こちらの方がローテンション設定になっていますが、それにしても仕込み角は完全に付き過ぎですしボディ上面から指板端末高も少なくとも1ミリは高すぎます。よく1ミリ位でそんなに変わるものですか?とメーカーさんのエンジニアですらおっしゃいますが、「そりゃあなた、別物ですよ!」と答えているくらい音は変化してしまいます。ヘッド角も0.5度違ったら同じく別物ですから、まともにするにはネックを一度抜いて再設定すべきですが昔の楽器と違って熱と湿気を加えて剥がれるニカワ接着じゃありませんので、その作業は出来ないのでフレットを抜き去り、指板上面を角度を変更して削り修正したのちにリフレットします。
 勿論、大ざっぱなネックのグリップもスムースなグリップにきっちり削り直して再塗装仕上げ済み。当然燻煙処理も長めの36時間。*ちなみに、冬の夜中の燻煙作業ってエラク寒いのよ〜(−_−)殉職寸前。あとはヘッド厚も少々変更。その結果ヘッドのオービル・ギブソンのロゴが消えかかってしまいましたので手元にあった修復用のデカールに入れ替えて仕上げました。(まあ、どっちみちギブソンと同じメーカーですからね)元のパーツを残して使った部分はペグとブリッジとピックガード、PUエスカッションとエンドピンくらいなもので、あとは全て新品パーツです。 ピックアップも一度は元のギブソンのPAFFをマウントしてみましたが、やはりt.m.pのクライオ・コイルPAFFの方が格段にいいので結局リマウントしました。

 テールピースも元はジンク(亜鉛)製でしたから音が粗く使えないのでアルミ製に変更してあります。ポットはCTS社でも一番私が気に入っているタイプを使用、SWクラフトのフォンジャックにメイン回路はクライオ・フラットケーブル(これもお手製)で配線処理してあります。但しトグルSWは国産です。およそ以上のようなチューンナップの結果、010〜046ゲージでもローテンション傾向の弾きやすい楽器ながらサウンドはそれこそ最初とは比較にならない上質なサウンドに生まれ変わりました。特に最初の設定では得られないのがミッドからローレンジの倍音の出がぜんぜん違いますね。その結果、全体的にも豊かで音楽的な表情やトーンが得られようになっています。335プレイヤーでも特にリトナー・ファンにお奨め。甘くクリアーなトーンでよく鳴ってます。街の楽器屋さんの335の鳴りとは大違い!確実に音は太くバランスしてます。
 注)335みたいな大柄な楽器に09ゲージ張ってる人がおりますが、まったく鳴りませんからーっ!
 
 元々、クリスマス特別販売用に作業を進めていたのですが、正月も1日しか休まずに作業したのに遅れに遅れてやっと完成。そうです、コイツのせいで私の正月はほぼ消えてしまいました。
  でもいい楽器になったから許す!(^o^) 

 主なチューンナップ内容:
 ◇指板上面角度及び端末高設定変更及びリフレット
 ◇ネック・グリップ変更/再塗装
 ◇ナット牛骨削りだし加工
 ◇ピックアップ:t.m.pクライオ・コイルPAFF×2
 ◇CTSポット&SWクラフト・ジャック、クライオ・フラットケーブル配線
 ◇アルミ・テールピース交換済み
 お正月(もうギリギリ?)特別販売価格:
 税込み/本体のみ:¥241.500 安っ!その上に送料サービスしましょう! ジャパネットみたい・・。

 


CT-ST/FJ-RPBM 05 01/02完成
Sold out

◇このギターのボディは20年程前のフェンダージャパン製で素材はアルダーです。最初に指でコンコンとボディの響きをチェックした際にあまりにその響きが上質のものでしたので驚きました。その結果、どうしてもカスタム仕様にしてあげたくなってピックアップ・アッセンブリーは丸々カスタムのものをマウント致しました。ですからピックアップもクライオSTのセットです。ハードウェアもネックセットパネル以外は全て新品のパーツ構成です。ピックガードに少しだけ製作ミスがあったものを使用しましたが目立たない小キズ程度のモノで、純正t.m.p仕様の特性ピックガードです。トレモロも新品ですが、サドルはあえてチタンを採用しませんでした。ボディのしっかりしたミッドレンジをあえて膨らませたくなかった為、スタンダード仕様のスチールサドルを採用致しました。

 ただでさえ響きが良いボディでしたから燻煙後はフェンダージャパン製であるとか、ラッカー塗装 でないとか、ボディに打痕があるとか「それが、どーした!?」と言える状態に仕上がりました。ストラトを弾く楽しさをたっぷり味わえるトップレベルのストラトに仕上がりました。マーク・ノップラーに弾かせたら、どれ程素晴らしいプレイを聴かせてくれるでしょうねえ・・それから、ギルモア(ピンクフロイド)にも是非このストラトを弾いて欲しいですね。音の色艶とコシ、本当の素材と設定だけからしか生まれないナチュラル・サスティーンと絶妙なトーン・・

主なチューンナップ内容:
◇フェンダージャパン(アルダー材)レイクプラッシッドブルーメタリックカラーのボディがベース。ネック仕込み部をt.m.p設定に変更加工
◇ロース指板/280R 22F/CFS、t.m.p 特注LPフレット手打ち仕上げ・オールラッカー
◇ボディ&ネック 36h燻煙処理済み
◇ピックアップ:t.m.p クライオ・コイルSTセット 
 最上級のCTSポット/MV・FT・CT 5Way-SW /SWクラフト・フォンジャック
◇配線:クライオフラット・ケーブルにて配線。
◇トレモロ:オールスチール・トレモロ
◇テンション・バランスド/弦ロックペグ(ゴトー製)
 注)ボディにはキズ/打痕数カ所有り でもグッド・ルッキングな1本です。
 販売価格(本体のみ/Tax込み):¥204.750 その上、送料サービス!?(^_^;)。

 


90's Epiphone Japan -12st

◇今回の12弦は前回のエピフォンの12弦とは異なり割と最近生産されたセットネックのモデルがベースです。オリジナルそのままですと、正直ちょっとプロが使えるレベルの製品ではありませんが、素材としてはトップ材以外はマホガニー材構成の仕様ですから、しっかり手を加えればギブソンのJシリーズのコリッっとした木の響きとトーンがとても魅力的な12弦に生まれ変わらせることが可能なので、しかも今回たまたま2本同時に入手できたので同じ様な手法で手を加えました。
 例によって薄いトップ材仕様の12弦ですからブリッジ・ヒップが2本とも同じように隆起してました。同じモデルが同じ経年変化を辿ると言うことは設定自体に要因があると言うことです。多くが「Xブレイシング構造」でトップが補強されてはいますが、経年変化によりブレイシングのクロス位置とクロス角度に問 題があった場合、ブリッジのサウンド・ホール寄りが弦の圧力で落ち込み、その結果ブリッジの後部周辺が隆起してしまうのです。この問題点は多くのメーカーが未だに研究不足な点でもありますことをあえて申し上げておきます。
  このような状態の楽器の場合、わたくしは少々特殊な方法で対処致します。まず、落ち込んでいるブリッジ手前のトップ材部分の裏面とバック板との間にバイオリンなどに観られる魂柱の様な柱をトップ板が元の高さに復元出来る長さで補強柱として立てます。(この場合はバイオリン族の魂柱とは目的が全く異なります。バイオリン族の魂柱はトップ材の響きをバック材に特定な周波数成分だけ伝達しておりますが、これは弓を使う接弦楽器のみに有効な手段でありギターの様な弦を弾く発弦楽器に行うとトップ材の振動がバック材に吸収されて主に中低域の倍音が失われてしまいます)

 補強材を立てることで元の状態に戻されたトップ板はこの状態でブリッジ手前の落ち込みが修正されていますからブリッジ・ヒップの隆起はこれで収まります。要は前倒し状態にあったブリッジ台座部がほぼ水平状態に戻るわけです。この状態で内部ブレイシングのトップ材との密着面に接着剤を塗布したり新たに補強材を付させて強化固定してしまいます。そして次は天下の宝刀「燻煙処理」で材の乾燥をいっきに促進させその状態で木部全体を安定させてしまうのです。燻煙処理はおよそ36時間程度です。
 数日放置したのち、設置した補強柱を取り外すと、もうトップの落ち込みは補強柱をセットした状態のままで安定化してします。後は少し前倒しになったブリッジ台座を削り修正を行ってサドルの位置と垂直精度を出し直し、ピン穴加工を再加工してやれば本体作業は終了です。
 ナットとサドルも通常のメーカー製12弦製品が樹脂整形品を用いていますので、そんなのは「ポイ!」しっかりした牛骨材から削りだして完成させます。めんどくさい12弦の弦を張り終えて出来る限りオクターブ・ピッチ出しを施したサドル加工も終え、後はチューニング。その結果は、高すぎた弦高も解消され失われていたサスティーンもオクターブ・ピッチも作業前とはまったく別物状態に生まれ変わっています。狙った通りの素晴らしいサウンドで心地よ〜く鳴り響いてくれます。さすがっ!(^^)/
 主な作業内容:
 ◇燻煙処理 36h
 ◇ブレイシング補強処理
 ◇ネックグリップ・ファイリング及び塗装修正
 ◇フレット・ファイリング
 ◇ナット&サドル12st仕様削りだし加工
 ◇ブリッジ台座部加工修正
 販売価格(税込み・本体のみ)¥105.000 送料サービスします。

 @今回の写真は完成1本目のもので既に売約済みですが、全く同じモデルがあとは最終調整作業を残すのみの状態で1本在庫しております。ご要望の方はご連絡ください。数日後にお渡し可能状態に出来ます。

 

 

クリスマス・スペシャル -ST/製作1本のみ Sold out

◇たった1本のみ、コンポ用にストックされていたアッシュ・ボディを組み上げてあげようと思います。少しボディは重めですがたっぷり燻煙処理されていますから、少し重めと言ったウェイト感で、その重さが音にしっかりと反映されて音にパワーがあります。塗装はメーカー仕様の薄目のポリ・フィニッシュのサンバーストですが、キズらしいキズは見あたりません。勿論、一度も組み上げられておりませんからほぼ新品と言っていいでしょうね。ネックポケット(ネック仕込みキャビティ)はメーカー規格設定から独自の「tmp仕様」に変更しておりますし、ネック本体はローズ指板の「04カスタム仕様」のネックですから、サウンド・レスポンスやバラレモロ/CF用サドル仕様、ピックガードは04ーST仕様と同じのベージュ・レジンプレートから手加工で作製、と言ったまとめ方で組み上げます。
販売価格(本体のみ/Tax込み):¥189.000_ 送料サービスします。
◇ご予約申し込みが一番早かった方にお作り致します。
完成予定はクリスマス・イブ前日までが目標で、イブにはお届け出来るようにガンバリます。(^^)/
 
メールにてお申し込み後、まず半金¥90.000+完成時点で残金:¥99.000お支払いか、全額一括お支払いのいずれかです。ご希望の方はお早めにご連絡くださいませ。

 


Takamine 92'S  Sold out
クリスマス・スペシャル!


クリスマス・スペシャルの第2弾はタカミネの珍しい材仕様のドレッドノート・モデルです。
シリアルですと92年?ですが、実際はもっと古い年代のモデルではないかと思われます。
 とにかく、マーチンのデッド・コピーでアメリカ本土で成功したタカミネは80年に入ってから本格的に国内販売に本腰を入れた珍しいメーカーでもあります。アメリカ本土では「タカミネ」ではなく「タカマイン」と読まれて親しまれたメーカーでもあります。外タレもみんな「タカマイン」って呼んでましたよ。このモデルも当時のモデルの様な記憶があるのですが・・確かではありません。
 珍しい材と申しましたのは写真でもお解りの通りマホでもナトーでもない、ん?サテンウオルナットかな?とも最初思いましたが、たぶん「Machils:日本名/たぶのき」ではなかろーか?と察します。メーカーの材表示では何とされてるか分かりません。が、マーチンのコピーですから基本的にはマーチンの空気感で鳴りますが、マーチンで言えば「D−18」のスプルース/マホの材構成に近く、更にトップ材まで同種材構成ですから泥臭さと言うか、大地を感じさせるトーンがしますね。
 勿論、合板仕様でございます。日本人には「高級材・単板材・貴重材」仕様の楽器にすぐに飛びつく方々が大勢いらっしゃいますが、そんなにリッチなサウンドがお好きな方が多いのでしょうかねえ?それらの材の音が本当に好きで選んでいらっしゃるとは思えないのですが・・選ぶ基準はその楽器でどんな音楽をどんなサウンドとトーンでプレイしたいかだと思うのですが、どうも日本人は所有欲が基準なのでスペックに弱いですよね〜 くれぐれも、音楽はスペックで演奏するものではありませんからね。

 殆どのアメリカのカントリー系サウンドにはウィンダムヒル系の繊細キレイ系サウンドと申しますか、ラリビーに代表されるお上品サウンドはマッチしませんし、その対極的なブルージーなトーンこそが命でもありますから、このギターの「ゴリーンッ!」と言う鳴りは正に「ピッタシ!」
 マーチンのストローク・サウンドでありながら、トーン自体はギブソン「J・シリーズ」の響きですから、これは一言で言うなら「おいしい音!」 もし燻煙をしなかったらもっと曇った音なのですが、このギターは実に気持ちよく「コリーン!」と響き渡ってくれてます。なかなか普通のアコギでは得られないサウンドの1本と言えるでしょう。今回はクリスマス・スペシャルとして「プレゼント価格」で販売致します。
チューンナップ作業内容:
◇燻煙処理:36h
◇ネック・グリップ加工&再塗装
◇フレット・ファイリング
◇ゴトー製/軽量高精度・ペグチューナーに変更
◇ナット&サドル 牛骨削りだし
◇ブリッジピン/新品交換  etc
 通常販売価格(本体のみ・税込み) ¥99.750→
 スペシャルプライス(本体のみ/税込み) ¥79.800 *送料サービスします。
PS:これだけ鳴るんだから是非イーグルスに弾かせたいな。もし、このギター弾いていい音出せなかったら・・だいぶ腕に問題有りですなあ〜(−_−)

 


TOKAI Cat's Eyes CE-200D Sold 0ut

 またまたやっちゃいました。殆ど弾かれていなかった「キャッツアイ」のユーズドをそこらじゅうイジリ倒して、それはそれはりっぱなサウンドにしてしまいました。合板材のローコストモデルですから燻煙もt.m.pギター作るときと変わらない30時間以上処理しました。暴れていた指板も一旦フレットを抜き去り指板修正してまた元取りに戻す「リターン・フレット」作業済み。ペグはゴトーの軽量高精度のタイプに変更。ネックグリップもマーチンと言うよりギブソン・グリップで手にしっかり馴染む感じで削り直して再塗装。ついでにヘッドロゴを消してシンプルフェイスにしておきました。ハミングバード・タイプのピックガードもおしゃれです。たぶん音を聴いたら「これ20万円したんだよ」って言われても「なるほど、さすがにいい音だね」って思われるでしょうね。
 こう書くと t.m.p チューンナップ・クオリティを知らない人は「え〜っ、そりゃウソでしょー」って思われるでしょうね。それで当然だと私も思いますよ。でも、そんな「ウソ」を言い続けている私にチューンナップ作業が後を絶たないのはなぜでしょう?手持ちの楽器を全て持ち込まれる方が何人もいらっしゃるのは・・ 一度 t.m.p チューンを経験した人が「ホントにすごい」って思ってくださるからです。
今回も疑い深いあなたに「嘘つきマツシタ」からクリスマス・プレゼントです。
 多少のキズ、打痕はありますが全体的にはキレイですし弦高設定もアコギとしては低めに設定しておきましたから、とっても弾き易いこのギターが、 税込み ¥94.500(送料もサービス)で販売致します。
 まだ弾き込んであるわけではありませんから本格的に鳴り出すのはあなたが手にしてからのことです。しかし作業が終わった時点で既に少なくとも15万〜クラスのサウンドで鳴ってくれてます。
あまりこういう言い方はしたくないのですが(生意気に聞こえちゃいますからね)楽器というものは、ここをこう変更するとサウンドはこのように変化する、この部分の素材を変えてこう作ると音はこう変化する、強度不足が原因で音にコシのない楽器、レンジ・バランスやサスティーンが出ない楽器はここに問題があるからここにこう手を入れる・・etc.etc そんなポイントがいくつもあるのです。しかし名だたるブランドの楽器であっても、それら鳴りのポイントが全て押さえられている製品はまずありません。ましてや普及品クラスはトンチンカンな設定をされた楽器が殆どと言っていいでしょう。鳴らなくて当たりまえ、音質が悪くて当たり前の設定でも素材が生きる様に手を入れ、また素材を変更したり強度を上げて上げれば、実はイヤでも鳴ってしまうのです。簡単に言えば「鳴らせてしまう設定」に作り変えてあげればいいのです。要は愛情ですね(^o^)
 設計や試作開発だけでなく楽器の鳴りの研究とリペアーやチューンナップを数千本も行ってきた私にはいつの間にか、それらの判断力と様々な技術が身に付いた様です。今では視覚・聴覚・楽器に触れた手からの情報で頭で考えるまでもなく体が勝手に判断し作業を迷わずに行ってくれます。これは自分自身でも不思議な感じがするものです。今回も私の体が勝手に動いて作業を終わらせました。安堵感と疲労感だけが後に残ります。
 
 まずメールでご連絡ください。たったお一人が「幸せ者」になれます。(^o^)
 主な作業内容:
◇燻煙処理 32h
◇指板修正/リターン・フレット作業済み
◇ネックグリップ変更/塗装処理
◇ナット&サドル 牛骨削りだし加工
◇高精度ペグチューナー・マウント
 特別販売価格(税込み/送料サービス):¥94.500
*これで9万以上するのは納得できない、と感じた場合は責任持って返品返金受け付けます。(^_^)

 
プロトタイプ・スピーカー
[T-07][LH-70S]&展示品[Blazil]年末特別販売
[T-07]Sold out
プロトタイプのまま製品化しなかったモデルに[T−07]と言うモデルがあります。
これは7センチ・フルレンジユニットの主にロックを中心に音楽を聴かれている方々の為に試作したモデルでしたが、t.m.pは小さな個人製作工房ですから機種を増やすわけにいかずプロトタイプの製作のみで終了したものです。
外観は[T-28・SM]の背を少し高くしたシンプルなルックスでサウンドも飾り気のないストレートな再生音が特色です。MAXで15W、ローレンジは68Hzまでタイトに再生可能ですからご自宅のお部屋でロック・ミュージック中心にお聴きになる方にお奨めです。今回はこの1セットのみの特別販売です。

キズらしいキズもなく、ほぼ新品状態のコンディションです。
 [T-07 Proto]主なスペック:
 ◇7センチ・フルレンジユニット(8Ω)×1
 ◇再生レンジ:68〜18Khz
 ◇RMS:10W  MAX :15W
 ◇サイズ(ミリ):H=280 W=210 L=210
 ◇ウェイト(1本):3.5Kg
  販売価格(1セット・TAX込み):¥39.900(送料サービスします)

 

[LH-70S]Sold out
70's サウンドのリアルな再現性でおじさん&おばさんに大喜びされている[LH-70S]のプロトタイプです。
製品化された[LH-70S]と筐体設計が異なるものでサウンドもゆったりとしています。
70's サウンドが大好きな方にはお奨めのモデルです。キズ殆どありません。
 [ LH-70S ]主なスペック:
 ◇10センチ・フルレンジ(8Ω)
 ◇再生レンジ:75Hz〜22KHz
 ◇RMS:15W
 ◇HLW(ミリ):H/385・L/210・W/210 
 ◇重量/1本:3.5Kg
  販売価格(1セット・TAX込み):¥42.000(送料サービスします)

 

 

[ Blazil ]展示処分品 Sold out
もうt.m.p ファンの皆さまにはお馴染みの「ブラジルくん」です。幅広くナチュラルな再生音はミュージシャンの所有者が多いことでも実証済みのベストセラーモデルです。この単体はずっと展示品でした。細かな擦りキズ程度はありますが基本的には新品とあまり変わらないです。1セットのみ。むちゃくちゃお得!
 [ Blazil ]主なスペック
 ◇8センチ・フルレンジ(8Ω)
 ◇再生レンジ:70Hz〜28KHz
 ◇RMS:10W
 ◇HLW(ミリ):H/460・L/210・W/210 
 ◇重量/1本:4.0Kg
  販売価格(1セット・TAX込み):¥44.100(送料サービスします)
ご挨拶:t.m.p  T.Matsushita
tmpーHP開設2年目を迎えて
 お陰様でこのHPオープンから2周年目を迎えさせて頂きました。
 皆さまにはこころより御礼申し上げます。ありがとうございます。
 この年、2004年を迎えるまでにtmpはスピーカーに関して独自の設計製作方法をほぼ確立できたと感じておりました。丁度そのタイミングでtmpの所在地そばに楽器ショップが新たにオープンされました。
 やはり何かのご縁なのでしょう、そのショップのオーナーさんがtmpの楽器が再び製作されることを強く望んで下さり、またその他友人知人の方々の後押しも有り自分の感性のままに製作するスタンスでの楽器製作を本年からリスタートさせました。
 楽器製作を辞めた理由は多くのミュージシャンやユーザーさんが、未だに海外ブランド志向が根強く、結局は海外の主要ブランドに採用されない限り新たな製作手法も支持を得られないと結論的に感じたからです。更に一般には無名の製作家の私とそのブランド「t.m.p」では注目すら浴びることは無いだろうし、ビジネス面でやっていけないだろうと思っておりました。しかし試験的にショップに展示されたtmp製のギターに想像してた以上に注目と高い評価を頂き、一般ユーザー相手には無理だろうと思っていた自分を応援して下さる方々が一般の中にもいらっしゃることに正直驚きました。
 自分の思い通りの仕事で喜んで頂けるので有れば、そんなに嬉しいことはない、と思えば長年プロの世界の仕事ばかりで自分の思い通りに楽器を作ることはなど無かった私でした。今回初めて「思い通りに楽器を製作する」ことを楽しんでいるのです。これも皆さんのお陰。そんな感謝の気持ちで今ふたたび刃物を手に取った次第です。
 今後、オーダーによる製作こそ行いませんが、心の向くままに1本1本tmpの製作ノウハウを存分にふるって製作する所存でおります。
2004 2/3 tmp Tatsuya Matsushita