電源周波数:55Hz設定の意義
 電源周波数が音響特性上与える影響を写真の世界に置き換えるなら、電源周波数は被写体=(実音)に対して、カメラレンズの焦点に価するもので、この焦点が実際の被写体に対してピントズレを起こした場合は当然のごとくピンボケ写真にしかなりません。
 
  こと音楽に関してはチューニングピッチが440Hzが基本となっている為、その場合の基本周波数は整数倍上の55Hzとなります。

  その音を50Hzもしくは60Hzの電源を介して演奏したり録音したり再生した場合、被写体に対してピントが合っていない状態でそれらの電気的処理が行われることとなるために原音に対しての忠実性が得られないのです。
  それはデジタルのADA変換時に於いても直流変換時の前段階で原音信号が電源周波数特性の影響を含んだ信号として入力されている以上、その影響は確実に起こり、その上、デジタル変換時の直流電源の特性は写真で例えるところのピントが被写体に絞られるのとは異なり画面全体に対して平均的なピント設定となる為、肝心な被写体/原音が、平面的で引き立たない状態が特性上起こっていると考えられるのです。

  俗に言うデジタルサウンドはキレイだが、味気ないサウンドだ、と表現される大きな理由がそこにあると思われます。そこで55Hzに電源周波数を設定する意義はあくまで原音に対する忠実性に基づく再現性にあり、デジタル処理に拘わらず、音の入口と出口に於ける交流電源が55Hzであることが重要となります。要は55Hzの電源は原音を忠実に録音、再生可能とする為には欠かすことの出来ない条件と言えるのです。

 実際にtmpの55Hz周波数変換器(55Hzパワーサプライ)で録音再生されているエンジニアの方は「55Hzでの録音再生音を聴いたら元には戻せないですよ」と55Hz電源での録音再生を日常作業に活用されています。

 また、この自然界自体には共通の周波数関係がいくつも発見可能なのです。例えば、この地球自体の固有振動数、平均的な波の打ち寄せる周期、鳥のさえずりなど、すべて倍数関係でリンクし55Hzもその中のひとつなのです。また、音楽上の基音のA=440Hzにつきましても、かつてこの世に楽器が誕生して以来、人間の感性だけで決定され現在に至っているのが実状です。あくまで後世になって基音を計測したら440Hzであった訳で、そこには既に自然界と不思議な協調と融合があったと言えるのです。だからこそ、オーケストラの演奏が雄大な大自然を音楽の形で表現することが可能であり、それを聴いた我々もそれを感性で受け入れられるのでしょう。

 同じく、音だけでなく光も波形ですから55Hzの電源による光(蛍光灯など)は非常に落ち着いた疲れない光源になります。60Hzはギラついた光、50Hzは澱んだ光源に感じますが、55Hzにはそれがありません。

 かつて、アメリカ製かドイツ製の発電機を購入したかのいずれかによって供給電源の周波数が各国で50Hzと60Hzに分かれてしまったのですが、驚いたことに50/60Hzのどちらにもその周波数に決定した大きな根拠はなかったそうで、更に日本などは関東/関西で周波数が異なるエリアに分断されてしまって・・全くやれやれです。

 とにかく、一度55Hz電源で音楽を聴いたら、もう50Hzや60Hzで聴く気には到底なれません。たまーにtmp内の電源を50Hzに戻して音楽を聴くと、もうすぐに55Hzに戻したくなります。tmpの周波数変換器(55Hzパワーサプライ)を購入した方が全く同じことを口にされています。みなさんにもその機会が早く訪れることを願ってやみません。

PS:tmpの55Hzパワーサプライは500W仕様と800W仕様がございます。全て受注生産品です。納入までに40〜50日ほどお時間を頂きます。これさえあれば、ご自宅で常に安定したクリーンな電源環境下で音楽鑑賞や制作が可能となります。